【サイゾーオンラインより】
浅野温子と武田鉄矢がダブル主演を務め、最終回が平均世帯視聴率36.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したフジテレビ系月9ドラマ『101回目のプロポーズ』。この続編が制作されるとの一部報道を受け、ネット上で賛否が飛び交うこととなった。
目次
・『101回目のプロポーズ』続編報道に「安易に続編作るのはやめて」の声も
・『東京ラブストーリー』リメイク版の評判は?
・『101回目のプロポーズ』はバブル期の「ストーカー物語」?
『101回目のプロポーズ』続編報道に「安易に続編作るのはやめて」の声も
1991年7月期で放送された『101回目のプロポーズ』は、3年前に婚約者を交通事故で亡くした矢吹薫(浅野)と、99回も見合いを断られた冴えないサラリーマン・星野達郎(武田)の恋愛模様を描く内容。脚本を野島伸司氏が手掛け、第6話でダンプカーの前に飛び出した後に達郎が叫んだセリフ「僕は死にましぇん!」は同年の「新語・流行語大賞」を受賞した。
そんな同作の続編『102回目のプロポーズ』(仮題)について、今月22日付のニュースサイト「女性セブンプラス」が報道。記事によれば、フジテレビの動画配信サービス「FOD」の作品として今秋にクランクインする予定だといい、お笑いコンビ・霜降り明星のせいやが主人公役、俳優の唐田えりかがヒロイン役に内定したと伝えている。
この報道を受けて、ネット上では「え、パロディじゃないの? めっちゃ面白そう!」と好意的な反応がある一方で、「地上波じゃないから制作費少ないだろうし、安易に続編作るのはやめてほしい」「令和版『東京ラブストーリー』にがっかりしたから、期待できない」などとネガティブな声も目立つ。
『東京ラブストーリー』リメイク版の評判は?
フジテレビといえば、91年1月期の月9『東京ラブストーリー』を29年ぶりにリメイクし、伊藤健太郎主演で制作された。2020年にFODとAmazon Prime Videoで配信された後、21年に地上波の深夜枠でも放送されたが、当時、視聴者の間で賛否を呼んでいた。それもあり、今回の続編報道に対して難色を示す声が多く上がってしまったようだ。
とはいえ、人気お笑い芸人のせいやと実力派女優の唐田による恋愛ドラマが配信されれば、かなり注目を集めそうだ。ドラマライターのどらまっ子AKIちゃんが語る。
「せいやはTBS系日曜劇場『テセウスの船』で重要な役を担うなど演技力には定評がありますが、もし今回の報道が本当であれば、本人にとっても意外なオファーだったんじゃないでしょうか?ただ、武田鉄矢のモノマネを持ち芸にしている上に、昭和・平成期のエンタメへの造詣も深いですから、少なくとも原作へのリスペクトを欠くということはないでしょう。一方、唐田えりかもNetflixの『極悪女王』で長与千種を演じて業界内の評価はうなぎのぼりというタイミング。どうしても話題性優先という印象は否めませんが、FODでの配信のみということなら遊び心のある作品が見られそうで楽しみです」
『101回目のプロポーズ』はバブル期の「ストーカー物語」?
放送当時は日本中を感動の渦に巻き込んだ『101回目のプロポーズ』だが、今となっては「バブル期のストーカー物語」「断ってる女性を男性が追い回す……今考えるとヤバい話だった」といった意見も見られる。前出のどらまっ子AKIちゃんが振り返る。
「確かに、冴えない中年男が高嶺の花である美女との恋を執念で実らせるという筋立ては、美女側が拒絶すればストーカー以外の何物でもありません。しかも、このドラマのもっとも印象的な、武田鉄矢が走ってくるトラックの前に飛び出して『僕は死にましぇーん!』と絶叫するシーンは異常行動でしかないですよね。当時は美男美女が両思いになるトレンディドラマ全盛でしたから『ドラマで恋が実るのは当たり前』という前提の上で『冴えない中年男』というバリエーションが話題を呼んだわけですが、そういった時世を取り払ってしまえば『ヤバい』としか言えないかもしれません」
リメイクではなく続編であるのは、令和ではドン引きされそうな展開があるからだろうか……。ひとまずフジテレビの公式発表を待ちたい。