【サイゾーオンラインより】
志尊淳と岸井ゆきのがダブル主演を務めた日本テレビ系『恋は闇』。同作が視聴率で惨敗したこともあり、同じく日テレ午後10時台の「水曜ドラマ」枠で7月9日にスタートする『ちはやふる-めぐり-』に対して業界内では「またコケるのでは?」と心配する声もあるようだ。
『恋は闇』は、同局『こっち向いてよ向井くん』『先生さようなら』の渡邉真子氏が脚本を手掛ける完全オリジナルの恋愛ミステリー。
都内で凄惨な連続殺人事件が発生する中、情報番組のディレクター・筒井万琴(岸井)と週刊誌「週刊新流」のフリーライター・設楽浩暉(志尊)が徐々に惹かれ合う様子などが描かれ、ネット上では「今期イチのドラマ」「ストーリーもキャスティングも文句なし」と好意的な声も目立った。
一方、平均視聴率は初回から世帯4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人2.6%の低空発進となり、6月18日放送された最終回も世帯4.1%、個人2.2%と苦戦。TVerのお気に入り数も、フジテレビやTBSのドラマが100万を超える中、『恋は闇』はピーク時で50万台とイマイチだった。テレビ誌の記者が話す。
「『恋は闇』が放送された水曜ドラマ枠は、1991年~昨年3月まで続いた長寿枠でしたが、なぜか昨年1月期の川栄李奈主演『となりのナースエイド』で廃枠。昨年4月からハライチと佐藤栞里が司会を務めるバラエティ番組『世界頂グルメ』がスタートしました。しかし、平均視聴率は世帯4%台前半、個人2%台前半を連発し振るわず、1年で終了。今年4月期の『恋は闇』でドラマ枠が復活した形ですが、『世界頂グルメ』とほぼ変わらない低視聴率となりました」
7月期新ドラマ『ちはやふる-めぐり-』に広瀬すずも出演
同枠といえば、2021年7月期の『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』が平均世帯視聴率の期間平均で11.4%を記録したほか、『となりのナースエイド』も期間平均7.7%の好成績。決して数字が取れない枠ではなさそうだ。
なお、同枠では7月9日から當真あみ主演『ちはやふる-めぐり-』を放送する。16年に公開された広瀬すず主演の2部作映画『ちはやふる-上の句-』『ちはやふる -下の句-』の10年後を描く続編で、映画版に出演していた上白石萌音がレギュラー出演するほか、やはり映画版のキャストである広瀬、野村周平、さらに18年公開の『ちはやふる-結び-』に出演した佐野勇斗らもなんらかのシーンに登場するという。
ネット上では「あみちゃん演技が上手だから、ドラマ楽しみ」「映画版のキャストが出るのは熱い!」などと好意的な声が上がる中、残念ながら「當真あみって誰?」といった反応もチラホラ……。
當真といえば、22年1月期のTBS系ドラマ『妻、小学生になる。』でテレビドラマデビューを果たし、23年のNHK大河ドラマ『どうする家康』、同局の主演ドラマ『ケの日のケケケ』、主演映画『ストロベリームーン』(10月17日公開予定)などに出演。
18歳の実力派俳優として注目されているものの、『ちはやふる-めぐり-』に関しては當真の知名度不足を心配する声もあるようだ。
日テレ、売り出し中俳優起用の「お決まりパターン」
芸能ジャーナリスト・竹下光氏は、彼女への期待をこう語る。
「かつての人気ドラマや人気映画のリメイクや続編にあたる作品の主演やヒロインに、売り出し中の若手俳優が起用されるケースはよくあります。例えば、日テレで過去5回放送されている『金田一少年の事件簿』なんかは、旧ジャニーズ事務所時代も含めてSTARTO ENTERTAINMENT所属グループの人気メンバーが主人公の金田一一役を演じ、若手女優がヒロインの七瀬美雪役に扮するのがお決まりのパターンとなっていますよね。
すでに実績のある作品の新作で主人公やヒロインを演じる若手俳優はプレッシャーもあるでしょうし、前作ファンの厳しい目に晒されることにもなりますが、それでも話題作に出演するということで大きなチャンスにもなりますからね。連続ドラマ初主演作となる當真さんにとっては大抜てきということになるでしょうけど製作陣の評価の高さや期待の大きさの表れでしょうし、チャンスを活かすべく存在感を放ってほしいです」
近年、連ドラの視聴率不振が目立つ日本テレビ。『ちはやふる-めぐり-』は『恋は闇』を上回る反響を得られるだろうか。