【サイゾーオンラインより】
7月18日に発売となる藤島ジュリー景子氏のインタビュー本『ラストインタビュー─藤島ジュリー景子との47時間─』(新潮社、以下『ラストインタビュー』)。旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)の元代表取締役社長・ジュリー氏が胸中を語っている一冊で、6月10日に発売が明らかになると、業界内外で注目を集めた。「女性セブン」(小学館、7月10日発売)ではその“告白本”の内容を報じているが、ファンからは辛らつな意見が殺到している。
ジュリー氏、新潮社から「はじめて胸の内を明かした」インタビュー本発売へ
事務所創業者・ジャニー喜多川氏(2019年7月に死去)の性加害疑惑を受けて、旧ジャニーズは23年9月7日に記者会見を実施。ジャニー氏の姪であるジュリー社長(当時)が登壇し、「ジャニー喜多川に性加害はあったと認識しております」と認めた上で、被害者に謝罪した。
その後、同社は10月17日付で「SMILE-UP.」に社名変更し、被害者の補償と救済を行う会社に移行。新たにタレントのマネジメントを担う会社・STARTO ENTERTAINMENTが誕生し、ジュリー氏は同社の経営には関与せず、被害者の対話や補償業務に専念すると発表されていた。
そんなジュリー氏が、ここへ来て自身の半生を語る本を出すことに。発売にあたり、小説家・早見和真氏がジュリー氏に計47時間のインタビューを敢行したという。
新潮社公式サイトの特設ページでは、同著について「旧ジャニーズ事務所の性加害問題で批判を浴びた、元社長・藤島ジュリー景子とはどんな人物なのか?」 彼女はいま何を思うのか? 国民的アイドル『嵐』との出会いと活動終了、叔父・ジャニー喜多川との関係、母・メリーとの確執、ファンとタレントたちへの思い、事務所廃業──。一人の小説家に、はじめて胸の内を明かした」(原文ママ、以下同)と紹介。
また、「試し読み」を見ると、「一章『人生をどこからやり直したいですか?』」の中で、ジュリー氏は外部アドバイザーらの助言によって“本を出したい”と、考えるようになったと明かしている。
さらに、目次を見る限り、ジュリー氏は旧ジャニーズ事務所で働き始めた経緯、母であるメリー喜多川氏の人物像、SMAPの解散騒動、性加害問題、来年春のツアーをもって活動終了を発表した嵐に関してなど、かなり踏み込んだ話も打ち明けたようだ。
「退所を話し合っていたのは3人だけ」――“キンプリ分裂の真相”にも言及
発売が迫る中、「女性セブン」や、ニューサイト「女性セブンプラス」(7月10日配信)が同書の全容に迫っている。記事内の芸能関係者のコメントによれば、ジュリー氏の告白本ではKing&Prince(以下、キンプリ)の“分裂の真相”にも触れているという。
キンプリは18年5月に6人グループとしてデビューするも、21年3月末に岩橋玄樹が脱退。以降は5人組となったが、22年11月4日に岸優太・神宮寺勇太・平野紫耀のグループ脱退と事務所退所が電撃発表された。3人は23年5月22日付でキンプリを離れ、同年9月末までに各々が事務所を退所。そして、滝沢秀明氏のアーティスト会社・TOBEに移籍し、同年10月15日にユニット・Number_iの結成を発表したのだった。かたや、キンプリは永瀬廉と高橋海人によるユニットという形で継続し、現在に至っている。
「脱退を発表した当時、彼らはキンプリのファンクラブ動画で決断の理由を語っています。平野はデビュー当時から『海外で活躍できるグループ』を目指していたものの、自分の年齢や現在のグループの活動方針などを踏まえて考えると、『“もう遅いな”と感じてしまい、目標を失い、今回の決断に至りました』と吐露していました。これまで、平野たちはTOBE移籍を決めた時期や当初からNumber_iの活動を見据えてキンプリを脱退したのかどうかなど、詳細は語っていません。当人たちにしかわからない思いや事情があるでしょう」(芸能ライター・阿部ベア氏)
一方、「女性セブン」の記事内で芸能関係者は、「意外だったのは退所を話し合っていたのは3人だけで、永瀬さんと高橋さんは直前まで何も事態を把握していなかったこと。平野さんたちが“辞めたい”と言ったときも2人は唖然とした表情で、状況をのみ込めずにいたそうです」などとコメント。旧ジャニーズを退社後、TOBEを立ち上げた滝沢氏のもとに3人が合流したことについては「想定外だったようです」と、ジュリー氏の心境を語っていた。
なお、『ラストインタビュー』にはほかにも、近藤真彦と中森明菜の“金屏風事件”や、木村拓哉と工藤静香の結婚のいきさつ、16年1月の解散報道を受けて、SMAPメンバーが『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で生謝罪した現場の裏話も載っているそうだ。
キンプリ、Number_iファンからは「それぞれ頑張ってるのに」「邪魔しないで」の声
この記事に対し、特にキンプリファンは怒りをあらわに。紆余曲折あったものの、現キンプリの2人やNumber_iの3人はそれぞれファンに支えられて順調に活動している。キンプリは7月10~12日にかけて、東京・東京ドームで『King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~ in DOME』公演を開催。
Number_iは2ndフルアルバム『No.Ⅱ』を9月22日にリリース予定で、7月9日午後12時よりTOBE OFFICIAL STOREにて予約受付がスタート。同11日午前0時に、楽曲の一部をSNSにて先行配信すると発表し、ファンが盛り上がっている最中だ。
それだけに、SNS上では「こんな告白本を出すジュリーさんに幻滅。それぞれ頑張っている時に、何が目的で出版するの?」「どっちのグループも好きで応援している身としては、もうお互いに新しい道で頑張ってるんだから邪魔しないでほしいと思っちゃう」「ジュリー氏の話は事実か確認ができないし、自分に都合のいいことだけ言ってそう」「自分の名誉を守るために利用しないでほしい。嘘か真実かわからないことを一方的に語られても、何の価値もない」と、憤っている。
ちなみに、同著の「試し読み」ページの「一章『人生をどこからやり直したいですか?』」によると、早見氏は24年6月10日、ジュリー氏との顔合わせの際に今回の本のスタイルや取材方法などについて相談したとか。「今回、僕はジュリーさんの話の裏取りをしようとは思っていません。あくまでジュリーさんの側から見た事実、いまのジュリーさんが考えていることこそが重要だと思っていて」と、伝えたという。
さらに、現時点で「あの件は話せないな」と思うことはあるかと尋ねたところ、ジュリー氏は「うーん、ないかな……。ありません」「本当にないんですけど、傷つく人がいる場合は、自分じゃなく、その人のために書かないでいただけるとうれしいです」なとど答えたことが記されていた。
前出の「女性セブン」が報じた通りの内容ならば、ジュリー氏の告白本は一部のタレントやファンの心をも傷つけてしまう可能性もありそうだ。一体、ジュリー氏はどこまで赤裸々に語っているのか……。