• 水. 10月 1st, 2025

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大野智の“嵐終了後”は? 錦織一清や町田慎吾から導き出した「女性自身」の結論

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 ステマ問題に外国人犯罪者は通訳不足で不起訴――。こんなデタラメな人間たちが与党自民党の総裁選を争っている日本。多くの国民は選挙権すらない、この“選挙”に何か答えがあるのだろうか。

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
嵐・大野智に関する妄想のような「女性自身」の記事
「女性自身」が導き出した、“大野の嵐終了後”の結論

林家ペー&パー子夫妻の摩訶不思議な関係性と生活
前橋市長の不倫問題が騒がれるワケ
不倫をした議員はすべて議員辞職

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第764回(9/24〜9/30発売号より)
1位「大野智 嵐終了後の決意『親友と神出鬼没流しのダンサーに』」(「女性自身」10月14日号)
2位「林家ぺー 『家も貯金も妻も全部パー』」(「女性自身」10月14日号)
3位「“ラブホ面会”前橋市長 殺し文句は『相談したい』」(「女性自身」10月14日号)
※「女性セブン」「週刊女性」は合併号休み

嵐・大野智に関する妄想のような「女性自身」の記事

 ドラマにニュース、バラエティと大忙しな嵐メンバーたち。2026年春頃にグループ活動を休止(解散)することから、“ラストイヤー”“ラストツアー”の準備もあり、今後もますます多忙と露出を高めていくだろう。

 だがしかし、リーダー大野智は、いまだメジャー媒体に姿を表すことはない。嵐解散の引き金を引いた“半引退状態”の大野の動向はファンやマスコミにとっても大きな関心ごとで、女性週刊誌も嵐ネタが欲しくてたまらないようだが、しかしなかなか新ネタはないらしい。

 今週の「女性自身」も大野について特集しているのだが、これがある意味“傑作もの”だった。

 まず引っ張りだしてきたのが、5カ月ほど前の今年5月に行われた少年隊の錦織一清の還暦イベントだ。そこに大野の親友でJr.時代の同期でかつ“コンビ”だった町田慎吾がゲスト出演し、その映像を町田が大野に見せたところ大喜びしたらしい。

 そして、その大喜びエピソードを錦織がインスタライブで語ったというのだが、それが8月18日のことだった。「自身」はこのエピソードを“思わぬところで語られた大野の肉声”などと自画自賛して紹介しているが、しかし無理矢理感満載だし、なにしろ情報が古い――。

「女性自身」が導き出した、“大野の嵐終了後”の結論

 しかも話はここで終わらない。大野が昔からダンススキルが高かったこと、しかしダンスが“金を稼ぐ手段”となり窮屈さを感じるようになっていったこと、そして錦織の踊りに憧れを抱いていたことなどのエピソードに続き、紹介されるのが町田との“関係”だ。

「“大町コンビ”(大野と町田のJr.時代の呼名)の入所20周年にあたる14年10月、町田は自身のブログに《いつか2人で踊ろう》と大野と約束したとつづっていた」

 11年前のブログ――。古すぎだ。しかし「自身」は、これら古いエピソードをつなぎ合わせた上で“大野の嵐終了後”の結論を導き出した。

“町田と錦織の共演を見て大野は町田との共演を思い描いただろう”
“嵐終了後に町田の言ういつかがくる”
“憧れの錦織のようにいつまでも踊り続けたいと大野心に火がついたよう”
“流しのように、気ままに、さすらうように、神出鬼没に”
“大野のダンス人生は終わらない”
“親友と流しのダンサーに”

 ほぼ根拠がないのに、こんな大野の“将来”を描き出してしまう「自身」。こじつけが過ぎて妄想の領域にまで達したような「自身」の記事だが、ここまで捏ねくり回せるのは、ある意味立派だとさえ思った。

林家ペー&パー子夫妻の摩訶不思議な関係性と生活

 2位は摩訶不思議な記事だ。林家ぺー&パー子夫妻の家が火災になり、「女性自身」がその数日後に夫・ペーのインタビューを行っているのだが、そこにはいくつもの摩訶不思議さが隠されていたから。まずは夫妻の摩訶不思議な関係性と生活だ。

「貯金? それがまるでナシ……」

 83歳と77歳の著名な芸人夫妻だが、貯金さえない生活。ペーによると夫婦で年収何千万円の時代もあったが、人付き合いや写真に消えてしまったらしい。そして現在では仕事もないという。

 そんな窮状を知ってか、知らない人からピンクの衣装が送られていたり、ポケットに1万円を入れてくれたりするらしい。さらに妻のパー子は現在親戚の家にいて別居状態。そしてペーのトレードマークの髪型についてもこんなぼやきが。

「僕の髪、いつもよりパーマがかかっていないでしょう? いつもは彼女がピンクのカーラーで巻いてくれるんだけど、いまはいっしょにいないから」

 シュールだ。貯金もなく携帯も持っていない。それでも、夫婦の仲の良さは伝わってくる。しかし最も摩訶不思議なのはここから。

「彼女は(自宅近くの)親戚の家にいると思うんだけど、彼女は携帯も持っていないから、この2日間ぐらいは連絡も取ってなくて。彼女、いつも公衆電話とかから、かけてくるんだよね。携帯を持たない理由? 聞いたことがないな。なにせ彼女はアバウトだから」

 別居状態で携帯を持たない妻とは2日間連絡を取っていないというペー。しかし記事に掲載された写真を見るとペーの後ろにカメラではなくペットボトルを持った高齢婦人の姿が。これってパー子ではないのか? 

 2日間連絡をとっていないというのに、なぜか背後にパー子が。摩訶不思議、というか怖い。

前橋市長の不倫問題が騒がれるワケ

 現在世間を騒がせている群馬県前橋市長のラブホ不倫問題、うんざりだ。危機管理上のリスクが高い日にもラブホに行っていたと糾弾され、マスコミや世間から“市長を辞めろ!”との大合唱。しかし、これははっきり言ってミソジニーである。男性議員だったら、ここまで世間やマスコミは話題にしただろうか。

 そもそも不倫は犯罪ではない。これまで不倫問題を起こした男性議員は数限りなく、しかし国会議員でもなく地方自治体の長の不倫問題が、これほどマスコミの俎上にあげられたことはいないだろう。

 そして不倫が理由で議員を辞めた男性議員は宮崎謙介などほんの一握りだ。多くの男性議員はそれほど大きな批判を浴びることなく平然と議員を続けている。

 国民になぜか大人気の国民民主党の玉木雄一郎代表の不倫は問題ないのか? なぜ前橋市長は辞めなくてはならなくて、しかし玉木議員はオッケーなのか。前橋市長に辞めろというなら、玉木代表に対しても同じことを言うべきだろう。

 同じく国民民主党で不倫報道のあった平岩征樹衆議院議員も、議員を辞めることはなく単に離党しただけ。一方、国民民主党の公認候補予定だった山尾志桜里は8年も前の不倫が原因で擁立内定を取り消された。

 男女で対応が全然違う。おかしいだろ。静岡県伊東市の田久保真紀市長問題もしかり。これが男性だったら、ここまで大きな取り上げ方はされなかったはずだ。

不倫をした議員はすべて議員辞職

 もし前橋市長を辞めさせたいなら、“不倫をした議員はすべて議員辞職”という一律なルールでも作ったらどうか。不倫した人間はすべて議員失格で辞職。そうすれば筋が通る。でも、そんなルールを、日本政治を牛耳る男性議員たちが作るはずがない。

 しかもこの間、東京都墨田区区議がセクハラで5日間の出席停止勧告をされ、沖縄県南城市の古謝景春市長は第三者委員会からセクハラ行為を認定され、香川県東かがわ市議会議長もハラスメントを指摘されている。

 だが、これらをマスコミは大きく取り上げることはない。こちらのほうが犯罪となる可能性が高い重大問題なのに。

 そんな前橋ラブホ市長問題だが、「女性自身」は彼女を“おじ転がし”と揶揄している。女性週刊誌のくせに。

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