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『ヒロアカ FINAL SEASON』、声優・神谷浩史の“若返り演技”をファン絶賛! オール・フォー・ワン役の大塚明夫との“共通点”とは?

サイゾーオンラインより】

 10月4日から放送を開始したテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』(日本テレビ系)。人気アニメの最終章ということで、シリーズファンから大きな注目を集めている。

『ヒロアカ FINAL SEASON』、「神アニメ」「作画の気合がすごい」とファン大興奮

 漫画家・堀越耕平氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2014年7月から約10年間にわたり連載した『僕のヒーローアカデミア』(以下、『ヒロアカ』)は、人類の約8割が何らかの特殊能力(個性)を持つようになった超人社会で、個性を悪用する敵(ヴィラン)を取り締まるヒーローに強い憧れを持つ無個性の緑谷出久(デク、声:山下大輝)が、数々のプロヒーローを輩出した雄英高校に入学し、仲間たちと切磋琢磨しながら最高のヒーローを目指す物語。

 コミックスの累計発行部数は、全世界で1億部を突破する人気作で、16年4月期にテレビアニメ化を果たし、劇場版もこれまでに4作公開されている。

 テレビアニメ第8期目となる今作は、第7期から引き続いてヒーローたちとヴィランによる最終決戦の模様が描かれ、主人公・デクと宿敵・死柄木弔(声:内山昂輝)、そしてデクの師匠であるオールマイト(声:三宅健太)とオール・フォー・ワン(声:大塚明夫、青年期・神谷浩史)の熾烈な戦いがついに終わりを迎える。

「放送終了後、毎週のようにネット上のファンたちは『原作履修済みだけど展開に本当わくわくする』『オープニングからエンディングに至るまで泣けるところ多すぎ』『やっぱり神アニメ』などと大興奮。『作画の気合がすごい』『アクションやギミックは圧巻で、手に汗握る攻防のヒリヒリ感がすばらしい』とアニメーションのクオリティや演出を絶賛する声や、『声優さんがすごい……』『熱演に次ぐ熱演でずっと目頭が熱かった』と、出演陣の演技に対する称賛の声も見受けられます」(声優ライター・勅使河原みなみ)

『ヒロアカ FINAL SEASON』、声優・神谷浩史の“若返り演技”にファン絶賛!

 特に注目を集めているのが、前クールから“悪の帝王”オール・フォー・ワンの青年期を演じている神谷浩史だ。同役はもともと大塚明夫が演じていたものの、「巻き戻し」の個性から作られた薬で若返った姿は神谷が担当しており、ダメージを受けるたびに若返っていくオール・フォー・ワンを見事に演じ分けていることから、「しゃべってる間に声がどんどん幼くなってんのすごい」「声が高くなっていくのさすがすぎる」と、視聴者から感心の声が寄せられている。

 神谷の演技の特徴について、音響会社関係者は以下のように話す。

「現在50歳の神谷さんは、高音と低音を使い分けた演技が非常に巧みで、特に低めの声が印象的なクールな役柄で高い評価を得ています。デビュー当初は目立たなかったものの、今では同世代の中でトップクラスの人気を誇る声優です。完璧主義な一面があり、収録現場では自身の構築してきた演技プランと音響監督の指示が食い違うと、納得できるまで議論を交わすこともあります」

 そんな神谷より15歳年上の大塚は、「表現力」に定評があるようだ。

「大塚さんは、非常に個性豊かな声が印象的で、『大塚明夫節』とも言える独自の表現力があります。力強く説得力のある声の持ち主でありながら、お茶目な一面も垣間見える、非常に魅力的な方。演技力も圧倒的で、現場では常に笑顔を絶やさず、自然と良い雰囲気をつくってくださいます。また、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの初代・ねずみ男、『ルパン三世』シリーズの初代・石川五ェ門役でおなじみの故・大塚周夫さんのご子息ということで“二世”として知られていますが、その実力は父親に劣らず、唯一無二の存在感を放っています」(同)

オール・フォー・ワン役、神谷浩史と大塚明夫は「低音域の演技に親和性アリ」

 また、神谷と大塚の“共通点”については、以下のように分析する。

「芝居へのアプローチは異なるものの、お二人とも低音域の演技において親和性があり、作品内でも声のバランスが取れていると感じます。また、大塚さんも神谷さんも良い意味で自己主張の強いタイプで、互いを過度に意識することなく、それぞれのスタイルを貫いているように見受けられます。その結果として、個性がぶつかり合うことなく、自然に調和の取れた芝居が生まれているのではないでしょうか」(同)

 なお、2人が演じるオール・フォー・ワンの弟子的立ち位置となるのが死柄木だ。デクが主人公なら、「裏の主人公」ともいえるキャラクターだが、演じている内山については、厳しい声も聞こえてきた。

「大塚さんのような大御所声優が名を連ねる中で、内山さんも健闘されていると思います。現在35歳で、同世代の男性声優は総じて声に強い個性を持つ方が少ない印象があり、彼も例外ではありません。今後はどこかミステリアスで落ち着いた声の特徴を生かすだけでなく、演技の幅や表現力など、どれを磨いて個性を発揮していくかが、業界で生き残るための鍵になると思います」(同)

 まだ放送が始まったばかりの『ヒロアカ FINAL SEASON』。声優陣の演技にも注目しながら、原作と同じく10年にもわたるアニメ『ヒロアカ』の結末を心して見守りたいところだ。

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