下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
衝撃だった米倉涼子の自宅へのマトリ(厚労省関東信越厚生局麻薬取締部)の家宅捜索報道。ここ最近、出席予定だった複数のイベントを体調不良でキャンセルとの報道があったが、その裏で――。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・米倉涼子、薬物疑惑で家宅捜索と逮捕説
・「女性セブン」の興味深い情報と「文春」の底力
・堂本光一の結婚報道と、相手女性の“一般人化”計画
・玉木雄一郎の“不倫”を蒸し返す「女性セブン」が示すもの
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第766回(10/9〜10/21発売号より)
1位「深層スクープ 米倉涼子 『嵌められた』麻薬疑惑と“消えた恋人”」(「女性セブン」10月30日号)
2位「堂本光一 結婚決意へ!お相手女性“一般女性”のド根性」(「女性セブン」10月30日号)
3位「玉木雄一郎 『不倫グラドル』が動き出した」(「女性セブン」10月30日号)
違法薬物疑惑の米倉涼子、家宅捜索と逮捕説
10月11日に「文春オンライン」が報じた”米倉涼子違法薬物疑惑で家宅捜索”は、大きな波紋を呼んでいる。だが、実はそれ以前から芸能マスコミの間では米倉涼子の薬物疑惑や逮捕説など、さまざまな情報が錯綜していた。
「女性セブン」によると、10月6日に米倉逮捕説が流れたため、米倉の自宅周辺はテレビ局クルーや新聞記者が大挙して押し寄せていたという。それから5日後の「文春」の第一報――。
「文春」によると家宅捜査が行われたのは2カ月も前の8月20日で、しかも家宅捜索での押収物から違法薬物との鑑定がなされた。が、しかし現時点(10月21日現在)において米倉逮捕など表面的な大きな動きはない。
それは米倉の恋人であるアルゼンチン人ダンサーA氏の存在が大きい。A氏は米倉宅に頻繁に出入りし、半同棲状態だった。そのため捜査当局はA氏にも事情聴取する方針だったが、A氏は母国アルゼンチンに帰国してしまったからだ。
2人ともに違法薬物に関係していたのか、それともどちらか一方だけだったのか、さらに米倉の尿検査の結果がシロだったとの報道もある。米倉が国民的知名度の人気女優という影響の大きさを考えれば、捜査が慎重になるのも当然だろう。
「女性セブン」の興味深い情報と「文春」の底力
そんな米倉の薬物疑惑を「セブン」もいち早く特集しているが、注目したのが男運の悪さだ。過去のお相手は市川團十郎、GACKT、岡本健一――錚々たるメンツだが、米倉にとって幸せな相手とは言い難い。
その上、20代の時の不倫相手は覚醒剤取締法違反で逮捕され、その後実業家と結婚するもスピード“モラハラ離婚”。そして今回のアルゼンチンダンサーとは、経済格差はあるものの交際は順調だと思われていたのに――。
さらに「セブン」では興味深い情報が。それが度重なった病魔、やはり薬物サプリ疑惑でサントリーホールディングス会長を辞任した新浪剛史氏との関連だ。
「海外では大麻由来の成分を含む治療薬が、慢性腰痛の症状を軽減するという研究結果もあります。米倉さんは藁にもすがる思いで、さまざまな治療法や薬を試していたのかもしれません」
「(新浪氏にサプリを送った疑いのある)アメリカ在住のマッサージ師が、米倉さんも常連客だったことをSNSで明かしていたのです」(全国紙社会部記者のコメント)
「セブン」によると、Xデーとしてマスコミが注目しているのが10月下旬だという。今後の動きを注視するしかないが、もうひとつ。それが改めて思い知らされた「文春」の底力だ。
ここ最近、その勢いが衰えつつあるともいわれた「文春」だが、4カ月以上にもわたる潜行取材の末の今回のスクープ。過去には沢尻エリカ、清原和博、ASKAなど、重大薬物疑惑をスクープしてきたが、今回も。文春砲は健在だった!
堂本光一の結婚報道と、相手女性の“一般人化”計画
アイドルの中のアイドル。そんな一人が堂本光一だろう。そんな超アイドルに結婚報道が。2023年に熱愛報道のあった俳優の佐藤めぐみとついにと報じた「女性セブン」だが、しかし、それ以上にアイドルの結婚を考える上で、いろいろな示唆に飛んでいて興味深い記事だ。
これまでファンを第一に考え、外のデートはもってのほか、我慢に我慢を重ねてきたという佐藤だが、ついに結婚への前兆が。佐藤は9月30日に所属事務所を退所し、インスタグラムのアカウントを削除した。今後芸能界を完全引退する意向だという。
つまり堂本との結婚を前提にした女性の“一般人化”計画だ。
どういうことか。「お相手が“一般人”になることで『彼女に関する情報はNG』という大義名分ができる」ということだ。相手女性のプライバシーを守り、ファンも刺激しない。そんなメリットのある“一般人計画”だが、一方で「セブン」はこんな指摘も。
「女性にとっては結婚する代わりに、これまで培ってきたキャリアなどを失うリスクもあります」(スポーツ紙記者のコメント)
そもそも女性が仕事を辞めなくては結婚できないって、やはり芸能界って、かなり遅れていると思う。かつて一般の職場結婚も女性が辞めるという慣習が根強かったが、現在ではかなり薄まっているはずだ。
しかし記事にも例として出されているが、羽生結弦や二宮和也なども表舞台で活躍していた相手女性を“一般人”にしてあげる風習は芸能界で最近でも散見される。また今回のケースとは違うが、中居正広も引退し、“一般人”になることで性加害の追及をかわそうとした。
“一般人”とは芸能人、著名人にとっては、なんとも都合のいい言葉のようだ。
玉木雄一郎の“不倫”を蒸し返す「女性セブン」が示すもの
政局が少し変わっていたら、もしかしたら新総理になっていたかもしれないのが国民民主党の玉木雄一郎代表だ。そんな玉木代表の“不倫”を「女性セブン」が蒸し返している。素晴らしいことだ。なぜって、いろいろおかしなことだらけだから。
昨年「週刊文春」(文藝春秋)が報じた玉木代表と元グラドルの不倫だが、相手女性はSNSが凍結され、一時は高松市観光大使としての活動を一方的に自粛させられた。一方、玉木代表は3カ月の役職停止処分だけ。
その後も不可解なことは続く。2025年夏の参院選。玉木代表率いる国民民主党から出馬要請された山尾志桜里氏は、過去の不倫が蒸し返され公認を取り消されたが、玉木代表の不倫は問題なし。
そして現在、世間が大注目している群馬県前橋市長のラブホ不倫問題。市長を辞めろとの大合唱を浴び、連日ワイドショーもこの問題を取り上げているが、しかし日本の内閣総理大臣になるかもという大物国会議員の不倫はマスコミはスルー。世間から“議員辞めろコール”も起こらない。
さすが男女平等の度合いを示す「ジェンダーギャップ指数」が先進国最下位という記録を持つ日本だけある。