下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が名誉毀損の疑いで逮捕・送検された。「発言した事実について争うつもりはない」と供述しているらしいが、政治的目的でフェイクや根拠なきデマ、誹謗中傷を意図的に流し、かつ人々を扇動するという立花党首の行為は今後どう裁かれるのか。世論の動向とともに司法の判断を注視したい。
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第769回(11/6〜11/11発売号より)
1位「木村拓哉 電撃移籍へ SMAP解散から10年重大決意」(「女性セブン」11月27日号)
2位「嵐紅白に松潤難色『大野智が間に合わない』」(「女性自身」11月25日号)
参照「嵐 1768日ぶり生配信『何も言えなかった』理由」(「女性セブン」11月27日号)
参照「嵐の“暗黙ルール“『リーダーを守れ!』」(「週刊女性」11月25日号)
3位「中居正広“解禁”へ『W主演ドラマ』配信計画」(「女性セブン」11月27日号)
“木村拓哉電撃移籍”という「女性セブン」の煽り記事の中身
驚きの大スクープかと思った。「女性セブン」に踊った“木村拓哉電撃移籍”の文字。木村拓哉が所属事務所「STARTO ENTERTAINMENT」からついに独立!? これで旧ジャニーズからSMAPが完全消滅!? 本当なら大スクープ! しかし他メディアは沈黙したままだ。何があったのか! と思ったら「セブン」記事は“東スポ”だった――。
タイトルだけ見たら誰しも思うよね。キムタクがスタエンから独立するって。でも全然違いました。レコード会社をチェンジするんだってさ。これまでのレコード会社ビクターエンタテインメントから移籍する計画が持ち上がっているらしい。
確かにアーティストが長年お世話になったレコード会社から移籍するのは、ある種のニュースにはなる。しかもビクターといえば、SMAPがデビューしてからずっとお世話になってきたレコード会社だ。SMAP解散後は、木村のソロ活動を支えてきた会社でもある。
しかし動画サイトや配信サービスが一般化して、レコード会社という巨大組織でなくても個人でさまざまな発信もできるようになった。またSMAP独立騒動をきっかけに芸能事務所移籍が以前より安易になったのと同様、レコード会社移籍も以前よりは難易度が下がっている。
でも。だからといって、「セブン」のタイトルはないよね(笑)。だからなのか、このネタはメディアからもスルーされ、現時点では「NEWSポストセブン」にも掲載されていない(笑)。
願望と妄想が入り混じった“SMAP再集結”説
しかし「セブン」はすごかった。タイトルの“東スポ化”だけでは物足らず、キムタクのレコード会社移籍説(現時点ではまだ移籍さえしていないから)をきっかけにして、“SMAP再集結”説までぶち上げているのだから。
「芸能界に大きな影響力を持つ木村の独立か移籍が実現すれば、これまでにない大きなチャンスとなり、SMAPの再結集も現実味を帯びてくる」
「極論をいえば、草彅さんや香取さんたちの『新しい地図』と共演することも可能なわけですからね」(レコード会社関係者のコメント)
木村のレコード会社移籍とSMAP再結集――かなり飛躍していると思うが、「セブン」はそうは思わないらしい。そしてこの再結集論には、キムタク移籍以外にもこんな“根拠”を示すのだ。
「一縷の望みは、このタイミングで中居さんが関係者を通じて木村さんとの対話を求めているという話があること。ツートップが再会すれば、それだけでも事態が大きく動くため。ファンや関係者は固唾をのんで見守っています」(芸能リポーターのコメント)
木村と中居の邂逅――木村が中居と対話するなんて、現在の状況を考えれば、そんなハイリスクなことを賢明な木村がするとは到底思えない。煽りタイトルに願望と妄想が入り混じった特集記事だった。
嵐、『紅白』出場情報の裏側
11月3日、嵐が1768日ぶりに生配信! 待ちに待った5人そろっての表舞台登場にもちろん女性週刊誌3誌ともに特集を組んでいる。3誌ともそろって中心にしたのがリーダーの大野智だ。精神のリハビリ中で体力づくりなどはまだこれからなこと、しかし10キロのダイエットをしたことなど、大野の現状を紹介しているが、注目すべきは「女性自身」だ。
生配信での大野の“体力づくりなどは行っておらず、コンサートに向けた体力づくりはこれから”という旨の発言をクローズアップ、『NHK紅白歌合戦』でのパフォーマンスを披露できるような状況に至っていないとして、こんな衝撃情報を。
「メンバーの松本潤さん(42)が難色を示しているというのです」
「松本さんとしては、不完全な状態での嵐をファンに見せたくない。だからこそ紅白出場にあたって、大野さんの体力・メンタル面での調整が『(大みそかまでに)間に合わない』と危惧しているようです」
しかも大野本人は紅白出場にOKを出しているというから、穏やかではない。そして「自身」といえば、2週前の11月11・18日合併号で「嵐紅白出場へ」という記事を掲載していたばかり。嵐の紅白出場はまだ何も決まっていないし、マスコミも掴みきれていないということだけは確かのようだ。
中居正広、松本人志と共演のドラマが配信!?
松本人志の復帰の有料配信サービス『DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)』がスタートした。しかし当初出演予定だと報じられていた相方の浜田雅功は“不在”であり、しかも“松本復帰礼賛“のニュースサイトなどは、そのことをなぜかスルーしている。
そんな中、『DOWNTOWN+』で“盟友”の中居正広がゲスト出演するうわさがあると「女性セブン」が報じている。それだけでも驚きだが、松本と中居が共演した2000年のドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)の配信の可能性もあるのだとか。さらにさらに、その背景には日テレの思惑があると「セブン」はこう解説している。
「日テレは大晦日のキラーコンテンツ『笑ってはいけないシリーズ』の完結編を制作したいともくろんでいるのです」(テレビ局関係者のコメント)
国分太一“人権救済問題”を抱える日テレが、“性加害問題”を放置したままの松本の地上波復帰に協力する――。さあ、どうなるでしょう。