「女性週刊誌ぶった斬り!」を連載中の、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク・神林広恵が、今年世間を騒がせた女たちを斬る!
またこの季節がやってきた。年末年始企画2025年の極私的“気になった女性ベスト3”。今年はやはり“あの人”を除いては語れない。そう、日本で初の女性総理となった高市早苗首相の存在だ。
世界を見ても女性の地位があまりに低いと評価され続けてきた日本の女性史にとっても快挙!――いや、しかし――高市首相は夫婦別姓や同性婚問題に否定的保守論者であり、女性やジェンダー平等に対する否定的姿勢を見ると、高市首相の誕生は女性にとって手放しで歓迎できるものではないのではないかとの複雑な空気が流れたからだ。
さらに安倍晋三元首相など上位の立場にある男性との関係から「女性は男性にここまで迎合し媚びないと出世できないのか」というムードも。そんな中、台湾有事発言で中国との関係は最悪となり、加えて26年1月に召集される国会では、スパイ防止法案など“タカ派”法案などが次々と提出されることも予想されている。
一方、女性週刊誌などは“女系天皇反対派急先鋒だった高市氏が首相になったことで逆に女性天皇誕生の可能性も”といった期待論も散見される。そんな状況下にあって高支持率を得ている高市首相。女性初の高市首相は今後どう評価されるのか。歴史的にはいかに!? ということで“スペシャル番外”にした。
2025年の極私的“気になった女性ベスト3”
1位 永野芽郁
2位 米倉涼子
3位 大谷真美子
スペシャル番外 高市早苗
1位 永野芽郁
かように女性初の首相が誕生した日本だが、しかし世間の、そして政治のミソジニー体質は相変わらずだったと思わせる事象は数多くあった。その代表格が群馬県前橋市長(当時)のラブホ不倫問題だ。情報番組はこれを嬉々として取り上げ“市長を辞めろ!”との大合唱。結果、25年11月27日に辞職に至った。政治家の不倫は数多くあれど、しかし国民民主党の玉木雄一郎代表のように、その多くは議員を辞めるなんてことはない。なぜ女性だけ?
ということで、男尊女卑がいまだまかり通る不倫の世界で25年5月、突如浮上したのが永野芽郁の不倫劇だった。これをスクープした「週刊文春」によると、永野が既婚者である田中圭と親密な関係にあり、同時に韓国人俳優キム・ムジュンとも交際という“二股不倫疑惑”が浮上。永野、田中双方の事務所はこれを「事実無根」と否定したものの、永野は契約していた10社以上のCMの契約終了や出演予定だった大河ドラマやラジオ番組を次々と降板、芸能界を事実上休業する事態に追い込まれた。一方、田中のほうは、ほとんどダメージなし。
さらに9月になって、過去の坂口健太郎との関係も報じられ、すっかり“恋多き魔性の女”となった永野だが、やはりここでも批判の矢面に立たされたのは、坂口ではなく永野だった。不条理である。
そんな永野だが、しかし業界やスタッフの信頼は厚く、すでに復帰主演映画『僕の狂ったフェミ彼女』が26年にNetflixで世界配信が決まった。さらに写真集も刊行されるという。二股不倫騒動の最中に公開されていた映画『かくかくしかじか』も興行収入約9億円という実績もある。これまで不倫スキャンダルで芸能活動を自粛せざるを得なかった女性たちに比べても、早い復帰といえる。
少しずつだが、時代は変わっているのだろうか。そう期待したい。
2位 米倉涼子
2位も、ネガティブなスキャンダルが話題となってしまった米倉涼子だ。
10月上旬、マスコミに衝撃的な情報が流れた。それが“米倉涼子薬物逮捕説”だった。実際にはガセ情報だったが、数日後の10月11日に「文春オンライン」がスクープしたのが“米倉涼子違法薬物疑惑で家宅捜索”だった。その内容は8月20日、米倉の自宅に家宅捜査が行われ、違法薬物と使用器具が押収された。しかし、それが米倉のものなのか、それとも恋人で半同棲していたアルゼンチン人ダンサーA氏のものかが不明であり、A氏はすでにアルゼンチンに出国したため捜査も難航しているというもの。
衝撃的報道だったが、しかし、その後の捜査進展などの報道もなく、また米倉の表立った活動もなく引退報道まで飛び出すなどこう着状態が続いた。12月に入ると再び米倉逮捕説まで飛び出したが、これもガセ。
そんな中で沈黙を破ったのは米倉自身だった。12月26日、米倉自身が事務所のホームページにリリースを発表、「一部報道にありましたように、私の自宅に捜査機関が入りましたことは事実です」と認める一方、「これまでの協力により、一区切りついたと認識しております」と捜査終焉を匂わせたのだ。
とはいえ家宅捜索の詳細、A氏の薬物疑惑や現在などは、いまだ藪の中。26年には芸能界への本格復帰も視野にとの情報もあるが、日本を代表する女優の一人だけに、さらなる疑惑の払拭と、活動復帰に注目したい。それ以上にA氏との交際が今後どうなるのか、A氏への捜査はどうなるのかが気になるところだが――。
3位 大谷真美子
2025年も大活躍だった超絶スーパースター・ドジャースの大谷翔平。そんな大谷だが、特に女性週刊誌が注目したのが真美子夫人の存在だろう。25年は第一子に恵まれたことも大きな話題になり、毎号特集される皇室報道と並ぶ一大コンテンツとなりつつある。
それにしても、この夫婦の好感度は不動のものとなりつつある。大谷はハワイの高級住宅開発プロジェクトを巡り訴訟を起こされたり、不正送金で有罪判決→収監されている元通訳の水原一平の“スキャンダルドラマ“が制作されるなど、ネガティブな事情も抱えているにもかかわらず、だ。
感嘆するしかない超優等スーパースターぶりと、それを支える賢妻・真美子夫人。いまだ非公開の第一子の”公開“を期待しつつ、大谷家の動向は26年も大きな関心を浴び続けるに違いない。