10月8日の神奈川県・横浜アリーナ公演を皮切りに、12月26日まで全国7都市をめぐるSnow Manのアリーナツアー『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』。9月9日、ファンクラブ会員を対象とするチケットの当選発表が行われたが、その直後には、チケット売買サイトに複数のチケットが高額で出品される事態となった。
Snow Manは昨年1月にSixTONESとともにCDデビュー。新型コロナウイルスの流行後、配信ライブや舞台公演は行っていたが、今回の『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』は、彼らにとってデビュー後初めてのアリーナツアー&有観客でのコンサートとなる。愛知、北海道、大阪など全34公演を控え、12月25、26日の新潟公演でファイナルを迎える予定だ。
Snow Manといえば、今年7月発売のシングル「HELLO HELLO」が初週80.6万枚(オリコン調べ)を売り上げるなど、大人気グループに成長。ツアーの当落が明らかになった後、すぐさまネット上に“転売チケット”が出回ったという。
「Snow Manファンクラブ会員に販売されたチケットの価格は7,100円(税込み、以下同)ですが、一部のチケット売買サイトでは、12月の宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ公演が60万円に跳ね上がっている状況(9月14日時点)。2,500件以上出品されたチケットのうち、5~6万円台は続々と『取引中』になっており、SNS上では、ファンが転売チケットの実態をジャニーズ事務所やコンサート事務局に報告しようと呼びかけ合っています。転売チケットの当選が無効になれば、“復活当選”として、ファンクラブ会員に再びチャンスがめぐってくる可能性があるからでしょう」(ジャニーズに詳しい記者)
また、このところSnow Man以外でファンが「事務所に通報しよう」と躍起になっていたのが、今月4日に開幕したV6の『LIVE TOUR V6 groove』だ。V6は、今年11月1日をもって解散するため、今回が最後のツアーとなるが、こちらも当落判明後すぐに転売チケットが確認された。8月上旬時点では、9月11、12日の大阪城ホール公演が最安値で6万円、10月2、3日の宮城公演は18万円にまで上昇。ファンクラブ会員価格9,000円のチケットに、約20倍の値段がついていたのだ。
「こうしたチケット転売を問題視したV6ファンは、売買サイトのスクリーンショットなどを事務所に送ったり、SNS上で『転売チケットは買わないで』と呼びかけたりしています。その成果なのか、『復活当選した』というファンの声も見受けられますが、現在も一部チケット売買サイトには240件以上の高額転売チケットが残っており、“撲滅”には至っていないようです」(同)
その一方で、チケットの転売価格について、不名誉な盛り上がり方をしているのが、A.B.C-Zのコンサートツアー『A.B.C-Z 2021 But FanKey Tour』。6月から始まった同ツアーは、10月19、20日の東京ガーデンシアター公演で幕を閉じる予定だ。ファンクラブのチケット価格は7,200円だが、一部売買サイトに出品されている730件以上のチケットのうち、同20日の熊本県・熊本城ホール メインホール公演は“500円”と、衝撃の値下がりを見せている(9月14日時点)。
「ジャニーズファンの間では、Snow Manらの高額転売チケットと比較する声や、定価より安く入手できるなら『ファンクラブに入ってチケットを取るのはムダ』と揶揄する人も。とはいえ、過去のジャニーズコンサートにおいて、東京ドームや地方公演などが同じく“ワンコインチケット”になっていた例は、A.B.C-Z以外にもありました。コロナ禍でなかなかコンサートに行きにくい状況ですから、チケットが値下がりするのも珍しい話ではありません。しかし、A.B.C-Zのツアーは“ホール規模”と会場が小さいため、余計に注目を集めてしまったのでしょう」(同)
いずれにせよ、チケットの転売は禁止されているだけに、事務所側には徹底した調査や対応を期待したいものだ。