TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)。9月19日の放送では、松岡が後輩・岡本圭人の初主演舞台『Le Fils 息子』について言及する場面があった。
この舞台は、フランスの劇作家であるフロリアン・ゼレールによる“家族3部作”の1作で、両親の離婚により不安を抱えてしまった17歳の息子・ニコラと、離婚後は距離を置いていた息子の異変を知って救おうとする父親・ピエールの物語。圭人は、ピエール役を演じる実父・岡本健一と“親子初共演”を果たしている。
松岡は9月4日に更新したジャニーズ公式携帯サイト「Johnny's Web」内の個人ブログ「松岡のぶろぐ。」にて、同作を観劇したことをファンに報告。「切なくて、悲しくて、仕事の前に観劇した事を後悔する」(原文ママ)とつづるなど、心動かされたことを明かしていた。
今回、舞台を見に行ったというリスナーから届いた「2人が本当の親子なのをわかって見ているので、より物語に入り込んでしまいました」というメールを読み上げた松岡は、「健一さんご本人にもLINEはさせてもらったんですけど」と前置きしながら、観劇時を回顧。松岡は舞台の内容を調べずに「ハッピーなのか、悲しい物語なのか、悲劇なのか何も知らず見に行った」そうで、「あんなに舞台を見て泣いた記憶ないなってぐらい」作品に入り込んでしまったという。松岡は「切なくて、悲しくて、心が痛くなる作品……要は悲劇だったんですよ!」としみじみ語った。
そんな松岡は、それぞれのキャラクターを最初は先輩の健一、後輩の圭人だと思いながら作品を見ていたものの、始まって15分ほどたってからは「物語の世界観に入っていった」「引きずりこまれてしまった」とのこと。観劇後は「この気持ちはどこに持っていきゃいいんだってくらいつらくて。終わって何か、珍しくヒックヒックしながら会場を後にした」そうで、健一に「つらすぎましたね」と感想を伝えたという。
また、「ひとつ勉強になった」としながら、今後は舞台などを見る前はあらすじなどをしっかりチェックすることをリスナーに宣言。今回の作品は「仕事の前に見る舞台じゃなかった(笑)」と、後悔したようだ。なお、観劇後の仕事の打ち合わせでは気持ちを立て直してテンションを上げて臨んだそうだが「結構(気分が)落ちて。(心を)持ってかれる芝居でした」と振り返った。
その後、松岡は健一に「仕事前に見たことを後悔してます」と感想を伝えたところ「ほんとに物語で良かったよな、この作品」という返事が来たとか。松岡は「毎日これ演じてる健一さん、つれえなあと思って……」と健一の苦労を慮りながらも、今回の舞台を見たことでいろいろと気づきがあったという。
松岡は、「人様のものを客観的に見てるのに、いつの間にか自分がその世界観に入ってしまって、なんだろう、変な魔力があるのかな? 引きずりこまれてしまって……」と、観劇時の状況を回顧。そういった優れた作品を見た際、人はしばしショックを受けた後、時間がたつにつれ現実に引き戻されながら、作品のセリフや表現などを反芻して「人間ってこうだよな」「見てよかった」という気持ちに至ると述べていた。
さらに、今回観劇したことで、作品を受け取る観客の気持ちもよくわかったそうで、「そういう意味で、めちゃめちゃ勉強になる作品を見させてもらいました」「有意義な時間でしたよ」と健一や圭人に感謝していたのだった。
この放送を受け、Twitterではファンからの「松岡くんがヒックヒックするくらい号泣した岡本親子の舞台素晴らしかったんだね」「実際にお芝居をしてきた方の感想って言葉が上手」「こんなに熱く語る松岡くんの感想をパンフに残して欲しいくらい」といった声が寄せられていた。