4人組歌謡グループ「純烈」のリーダー・酒井一圭が、特撮ヒーローショーの舞台上で、出演者に対して痴漢行為に及び、ネット上で「ありえない」「どうかしてる」と批判の声が続出。ショーを制作した東映にも“飛び火”しているようだ。
問題となっているのは、8月15日に酒井がTwitterに投稿した動画。同日、和歌山県にある複合施設・和歌山マリーナシティにて行われたヒーローショー『機界戦隊ゼンカイジャーVS百獣戦隊ガオレンジャー スペシャルバトルステージ』での一幕が収められており、酒井がステージ上で、ヒーロースーツに身を包んだ『百獣戦隊ガオレンジャー』のヒロイン・ガオホワイトの尻をなで、出演者の俳優・金子昇にたしなめられる様子が確認できる。
「純烈結成以前、俳優として活動していた酒井は、2001年放送の『百獣戦隊ガオレンジャー』(テレビ朝日系)にガオブラック役で出演していました。今回、放送から20周年を記念して開催されたヒーローショーで総合プロデュースを務めた酒井は、金子ら共演者たちと共にイベントに登場。酒井は当該ツイートで「#ガオホワイトの尻」というハッシュタグをつけながら、『無事に終わりました。ガオレンジャー20周年。ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました』などと来場者に感謝をつづっています」(芸能ライター)
酒井といえば、9月16日、ファン女性が所属事務所に刃物で切り刻んだ男性用の下着や、刃渡り15センチの包丁などを送るなど、彼を脅迫した疑いで逮捕されたことが報じられた。女性は酒井がほかのメンバーのことを「バカにするような発言をしていたので、許せなかった」などと動機を明かしており、あらためて酒井の言動に注目が集まった結果、1カ月前のツイートがネットユーザーに発掘され、彼のセクハラまがいの行動が問題視されているようだ。
「ネット上では、『仮に中身が男性だったとしても、女性としてそこに出てるわけだし、同性でも立派なセクハラになる』『ステージ上で拒否できない相手に笑いとしてセクハラするとか本当にやっちゃいけないやつ』『子ども向けのショーで痴漢とかありえない』『本人が堂々とハッシュタグつけて投稿してるのもどうかしてる』などと批判が続出。また、『なぜ放置してるの?』『シアターGロッソでのセクハラ事件を忘れたとしか思えない』『何も変わってないじゃん』と、『ガオレンジャー』を制作し、今回のヒーローショーも手掛けている東映に対しても、厳しい意見が寄せられています」
というのも、19年8月、東京ドームシティにある劇場「シアターGロッソ」で行われている特撮ヒーローショーで司会を務めていた中山愛理さんがTwitter上で、ショーのスタッフからセクハラ被害を受けていたことを告発。その後、東映は、中山さんへのハラスメント行為を確認できたとして、同社社員1人と委託先会社5人の計6人にショーへの出演停止も含む厳正な処分を行ったことを公表。さらに、再発防止策として、ショーに関わるスタッフ全員に対するハラスメント講習を定期的に実施するほか、匿名で相談可能な外部の通報窓口を設置したことを報告していた。
「そのため、『ちょっと前に東映はセクハラ問題で炎上したのになあ』『まったく反省してないじゃん』『結局なにも改善されていないし、する気もないとしか思えない』と、東映にも批判が“飛び火”している状態です。なお、今月21日には中山さんも、酒井の投稿を引用リツイートしながら『私がヒーローショーに携わっていたとき、ステージ上でも裏でもこういった「おふざけ」は沢山ありました』『その頃は難しかったけど、やめて下さい、不快ですって先輩や上司にきちんと言えるようになるといいな。 すごく時間がかかることだと思います』と苦言を呈しています」(同)
ちなみに22日17時現在、酒井や東映サイドから説明や謝罪の言葉は発表されていない。純烈は現在公開中の特撮映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』で主演を務めているだけに、子どもたちに夢を与えるヒーローとして、誠実な対応を見せてほしいものだが……。