東京・渋谷のスクランブル交差点前にあり、CDやDVDをはじめ、漫画・雑誌類まで販売している「SHIBUYA TSUTAYA」。6~7階のBOOK販売フロアはジャニーズファンにとっても馴染み深いスポットだが、先ごろ、Snow Man・目黒蓮が表紙を務める雑誌の展示をめぐって、ファンから大ひんしゅくを買ってしまった。
そのきっかけは、9月22日発売のフィットネス総合誌「Tarzan」(マガジンハウス)。表紙では目黒が“上半身裸の肉体美”を披露しているが、同日、「SHIBUYA TSUTAYA(以下、シブツタ)」のBOOK販売フロアの公式Twitterアカウント「SHIBUYA TSUTAYA BOOK」が入荷を知らせるとともに、「Tarzan初表紙となる目黒さんの美しい筋肉をぜひ拝んで見てください」と特設コーナーの写真をアップした。
同店は、壁一面の本棚にズラリと目玉商品を並べる展示が特徴で、特にジャニーズタレントが表紙の雑誌が飾られると、連日多くのファンが押し寄せている。今回も大々的に「Tarzan」を配置し、同アカウントは「汗すらも美しい #目黒蓮 さん…それを体感していただけるように、霧吹きを用意してみました… 手指を消毒の上、ぜひお楽しみください 笑 目黒さん以外にはかけないようお願い致します…!また汗をかいた目黒さんは拭いてあげてください…!」と、動画付きで投稿した。、
「Twitterで公開している写真や動画を見ると、特設コーナーでは本誌とともに『Tarzan』の表紙を使った販促用の小さなパネルを置いています。その目黒のパネルに向けて、ビニールシート越しに水を吹きかけることができる仕様のよう。『汗すらも美しいのを体感していただけるように』と投稿していることから、吹きかけた水を汗に見立てているのでしょう。また、同コーナーには目黒の趣味・特技である『ザリガニ釣り』にかけて、ザリガニのぬいぐるみも置かれていました」(ジャニーズに詳しい記者)
これらのツイートを受け、一部Snow Manファンは「霧吹き(笑)。シブツタさん、愛があふれてる」「シブツタのめめ(目黒の愛称)に水をかけに行きたい」「シブツタ面白すぎ」「シブツタさん、最高。もしかして目黒ファン?」と斬新な発想を評価。実際に店舗を訪れたTwitterユーザーは「目黒さんを濡らしてきた」などと、“霧吹き中”の写真や動画をアップしている。
しかし、喜ぶファンと対照的に“ドン引き”する人々が続出。「いつも素敵な展示をしてくれているけど、さすがにこれはちょっと気持ち悪い」「実店舗でのこうした“性的消費”ともいえる演出は不適切だと思う」「女性アイドルが表紙の雑誌で同じ企画をやったら通らないのでは? 目黒くんに対して失礼だし、考えた人は浅はか」「謝罪して、動画を削除してほしい。大好きな彼にこんな消費の仕方をされていることを知られたくない」「有名な大型書店で堂々とあの展示がされていることも、一部ファンが肯定的なこともキツい」「本当に気持ち悪い。やめてください」と、怒りや悲しみの声が上がっている。
問題の動画は23日午後7時時点で26.4万回視聴されているようで、リツイートは2,700件、いいねが8,500件となっていて、引用リツイートは2,100件を超え、嫌悪感を示す声が数多く寄せられている。
Snow Manファン以外のTwitterユーザーも、「若い男性の写真に水をかけられるようにわざわざ霧吹きを用意してるけど、性的表現・性加害に無邪気すぎる」「これは普通に性的消費にあたる。男女逆なら大炎上だよ。なぜ男ならいいと思ったの?」「雑誌や本人に対して失礼だとは思わない?」「見ていて気分が悪い。ご本人の目に留まらないことを願う」「自分の好きなタレントがやられてたら……と思うと血の気が引く。もう二度と行かない」「不特定多数の人が目にする公式アカウントがこんな下品な投稿して大丈夫なの?」と、不快感をあらわにしていた。
こうしたクレームが殺到したためか、「SHIBUYA TSUTAYA BOOK」アカウントは23日午後7時37分に「不適切な展開表現のお詫び」として謝罪ツイートを投稿。「2021年9月22日(水)、当店6Fの書籍売場の展開におきまして、不適切な表現がございました。多くのお客様に、不愉快な思いをさせてしまったことを、深くお詫び申し上げます」と、謝罪文をアップした。
「『Tarzan』の一件とは記載していないものの、謝罪文には『“汗、筋トレ、美”をテーマに売場で体現できる展開を企画致しました』とあることから間違いないでしょう。なお、お詫びの言葉の中には『性的な表現を意図したものではございませんが、安易な演出方法および告知文面において性的な表現と受け止められる要素があり、不快な思いをさせてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます』と、性的な狙いはなかったとの弁解も見られます。今後は『表現方法に十分に注意し、チェック機能の強化』を行っていくと宣言し、例の“霧吹き動画”は削除されました。なお、前日午後7時台のツイートによれば、同誌はすでに完売しているそうです」(同)
しかし、謝罪ツイート後も「不適切な表現なんてなかったし、スゴいアイデアだと思った。嫌なら見に行くなよ」「然るべき対応をとってくれてホッとした」「雑誌や出版社、表紙の彼に対して謝罪すべきでは?」と、さまざまな意見が出ている状況だ。
ちなみに、シブツタの書籍売り場は過去にもSnow Manメンバーをフィーチャーしており、昨年8月に渡辺翔太が「an・an」(マガジンハウス)の表紙に抜てきされた際も、気合の入った特設コーナーを用意。「渡辺マイナスイオン発生中」とシールを貼った空気清浄機を置いていたほか、Twitterでは「店内で展開しているポスターは渡辺くんの身長の高さに合わせているので、目が合っているようでドキドキしちゃいます 笑 ぜひお楽しみください!」と、告知。「#くらえ渡辺のマイナスイオン」のハッシュタグもつけていた。
「また、直近だと宮舘涼太が表紙の『Duet』(ホーム社)10月号の発売時、『シブツタ6Fでは国王までの道のりに真っ赤なレッドカーペットを添えて…ぜひこちらを通って逢瀬を…』(9月7日付のツイート)と、本人のキャラクターに合わせて装飾していたんです。こちらも好評で、駆けつけたファンが記念写真をSNS上にアップしていました。こうしたファンからのウケを意識したノリで目黒のコーナーを展開したんでしょうが、結果としてシブツタの意識の低さがはっきりと露呈されましたね」(同)
果たして、出版社側や目黒本人は、この事態をどう受け止めるのだろうか。