家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「嫌な思い出にとらわれてしまう」
こんにちは。上品丁寧かつちょっぴり蓮っ葉な「プウ美ねえさんのエプロンメモ」は、毎月末の楽しみです。
私は、突然、過去の恥ずかしいことや、嫌なことを思い出してしまう時があります。すでに20年くらい前の出来事だったりするのですが、その思い出をうまく振り払うことができません。嫌な思い出の忘れ方を検索したりして実践しますが、どうもうまくいきません。
人生経験の豊富な プゥ美ねえさんは、このような時は、どのように対処されていますか?(クロネッッコさん、43歳)
【プウ美ねえさんの回答】
おねえさんも同じです。失言、失態、言い返せなかったこと、卑怯な態度をとってしまったことをたびたび思い出し、ひとりでわーとかぎゃーとか叫んでいます。たしかに20年くらい前までのことがおおいでしょうか。それ以上前だとボンヤリ薄れているし、学生時代の恥などは「自分も周りも子供だった」と言い訳して記憶に蓋をし、叫ぶまえに思い出しを止めます。丁寧に思い出したりすると、かれらは図に乗って鮮明な姿で再来しますよ。
なんのためにあれらは去来するのでしょうか。思い出すことで今後の失敗をふせぎ、立派な人生を過ごせるようになる……などという効果はとくになさそうです。くやんでも、性格がよくなるわけではありません。もちろん引きずられる必要はないのです。まず声に出して叫びましょう。鏡の前で「イヤな過去を思い出しちゃった・てへ」のポーズをするのも客観的になれてよろしい。おねえさんはしています。人はみんな弱さを背負って生きていると再確認してラクになれるものです。それでもドキドキしたり落ち込んだりするようなら、マスターベーションでもして寝ましょう。
大切なのは、あなたの過去はあなたしか思い出さないということ。思い出しによって誰かを傷つけることはないということ。そして、それがやってくるのはたいがいヒマな時だということです。忙しいときや集中しているとき、全能感がみなぎっておごりたかぶっているときなど(ありますか?)は、かれらはあまりやってきません。私はいま心に余裕があって、しずかに過去をふりかえる大人な生活をしているんだなぁ、とうっとりしていればよいのです。
【今月のエプロンメモ】
ご家族やパートナー、お友達が近くにいるなら、言葉で報告してごらんなさい。「過去に悩まされている……」ではめんどうがって聞いてくれませんから、罪のない出来事だけを楽しく伝えるのがコツです。たぶんニヤニヤ聞いてくれるし、あなたの繊細さを好もしい、とおもってくれるかもしれませんよ。
<お悩み大募集>
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