10月13日、2021年度「第25回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の夏ドラマ選考の結果が発表され、フジテレビ系月9ドラマ『ナイト・ドクター』に出演したKing&Prince・岸優太が助演男優賞の1位に輝いた。
テレビドラマを対象としたこの賞は、日刊スポーツが季節ごとに発表しているもので、ウェブサイト「ニッカンスポーツ・コム」と携帯サイト「ニッカン芸能!」で9月14~21日に投票を受け付けていた。今回は助演男優賞のほか、作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞が発表され、各部門上位5位までが、来年3月に実施される年間決選にノミネートされるという。
なお、今回の有効票数は2,419票だといい、岸は636票を獲得。2位には『おかえりモネ』(NHK)のKing&Prince・永瀬廉が525票でランクインした。3位以下は『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)の赤楚衛二、『青天を衝け』(NHK)の草なぎ剛と続き、5位には『准教授・高槻彰良の推察Season1』(フジテレビ系)のKing&Prince・神宮寺勇太も名を連ねている。
「上位5位中3人がKing&Princeのメンバーとなっており、3人の票数を合計すると1,288票。総投票数の半数以上がKing&Princeのメンバーに投票したことになります。この快挙に、ネット上では『助演男優賞1位、2位、5位! 3人ともすごい!』『こうやって岸くんの努力が数字に現れたのが本当にうれしいです!』『岸くんも神くんも廉くんも演技うますぎ! おめでとう!』とファンが喜びの声を上げています」(芸能ライター)
実際『ナイト・ドクター』の放送中、岸の演技に対し、ネット上では「自然な演技で上手」「ジャニーズの演技派」と評価する書き込みも目立ったため、今回の1位獲得に納得している人も多いだろう。しかし、一部からは「一般投票なんだから、ジャニーズが強くて当たり前」「ファンの組織票じゃない?」といった指摘も上がっている。
「今年で25年目(第14回は東日本大震災の影響で中止)となる同アワードですが、これまでの主演男優賞(年間選考)をさかのぼると、木村拓哉や滝沢秀明、嵐のメンバーなど、ジャニーズ俳優の受賞が続き、過去23年のうち、延べ19年分がジャニーズの受賞となっています。ちなみに、ジャニーズ以外に主演男優賞を受賞したのは、長谷川博己、堺雅人、2年連続で受賞した田中圭の3人のみ。これでは、ジャニーズファンの組織票を疑われても仕方ありません」(同)
とはいえ、近年は主演男優賞、助演男優賞共にジャニーズ以外の俳優が受賞する割合が増えており、今回の主演男優賞も『青天を衝け』の吉沢亮が1位に選ばれている。全体的に“ジャニーズ優勢”の傾向はみられるものの、必ずしも首位になるわけではなさそうだ。
「確かに一般投票となると、“自担”に投票しようとするジャニーズファンが集まってくるため、上位がジャニーズだらけになるケースが少なくありません。その代表格といえるのが、“もっともジーンズが似合う有名人”を決める『ベストジーニスト』。同アワードはあまりにもジャニーズファンばかりが投票するため、今年から“ネット上でランダムに選ばれた10~70代”による投票でノミネート者を決める方式に変更されました。一般投票は、熱心なファンが集まり盛り上がる一方で、結果に偏りが生じることから、アワード自体の価値を下げる恐れもあります」(同)
キンプリファンを喜ばせた今期の「日刊スポーツ・ドラマグランプリ」。来年3月の年間選考では、どんな結果になるだろうか。