タレントのタモリが、自身が司会を務める音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で「同一司会者による生放送音楽番組の最長放送」の記録保持者として、11月17日に発売される日本語版『ギネス世界記録2022』(KADOKAWA)に掲載されることがわかった。
1986年10月の放送開始から35周年を迎える同番組だが、タモリは87年4月3日から司会を務めており、今年9月17日放送時点で在任期間は34年と168日、放送回数は1,365回に及ぶ。
過去に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の「単独司会最多記録」でもギネス認定されているタモリは、2度目の快挙に「1回もらうだけでも大変なことだと思うのに……。決して自分を褒めているわけではないですけれど(笑)、2回もいただけるなんて思ってもいなかったので、大変光栄なことです」などと喜びのコメントを寄せている。
そんなタモリのほかにも、芸能界でギネス世界記録を持つタレントは少なくない。
「女優の観月ありさは、2010年放送の主演映画『天使のわけまえ』(NHK)で『連続テレビドラマで世界記録となる19年連続主演女優』としてギネス認定されました。その後も毎年主演を務め、19年12月に4夜連続深夜ドラマ『アロハ・ソムリエ』(フジテレビ系)で主演した際には、御用マスコミが『28年連続に更新』と騒ぎ立てた。当時、ネット上で『30年近くも主演女優として活躍するなんて、すごい!』と称賛する声が上がる一方で、『事務所が主演記録にしがみついててダサすぎる』『4夜連続って連ドラでもなんでもない。無理やりすぎ』と揶揄も……。そのせいか、残念ながら同作を最後に記録はストップしてしまいました」(芸能ライター)
音楽関連では、KinKi Kidsが02年にギネス認定された「デビューからのシングル連続1位獲得作品数」と「シングル1位獲得連続年数」という記録を現在も更新し続けている。
「今年7月にリリースした43rdシングル『アン/ペア』は、初週17.1万枚を売り上げ、オリコンシングルランキングで1位を獲得。自身が持つギネス記録を『43作』『25年』にそれぞれ更新しました。KinKi Kidsは熱心な古参ファンも多く、安定した人気ぶりが数字に表れているといえそう」(同)
今月1日にTM NETWORKの再始動を発表した小室哲哉は、18年に風変わりな記録でギネス認定された。
「小室は17年、TM NETWORKの代表曲『GET WILD』30周年を記念して、同曲のみ36バージョンを収録したアルバム『GET WILD SONG MAFIA』をリリース。同作は『トップ100にチャートインしたCDアルバムに収録された同一曲のバージョン、リミックスの最多数』という記録でギネス認定されました。4枚組CDの全曲が『GET WILD』という同CDは『狂気に満ちてる』『やりすぎてて最高』と話題になり、オリコンの週間CDアルバムランキングで4位にランクインするなど、企画モノCDとしては異例のヒットを記録しました」(同)
最近では、女優の橋本環奈が、嵐・櫻井翔が司会を務めるバラエティ番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』(日本テレビ系)内である記録を更新した。
「橋本は6月に放送された同番組で、1分間高速でティッシュ箱からティッシュを引き抜くギネス記録に挑戦。それまでの140枚を大きく上回る157枚を記録し、その場で認定証を受け取りました。ただ、日本に8人しかいない(20年時点)ギネス公式認定員を呼ぶには100万円ほどかかると言われており、一般人がギネス認定を狙うのはなかなかハードルが高い。一方、バラエティ番組ではギネス記録に挑戦する企画が定番化していますから、結果的に芸能人が記録を更新するケースが珍しくないのでしょう」(同)
芸能人にとっては話題作りにもなるギネス世界記録。タモリやKinKi Kidsの記録が抜かれることは、この先あるのだろうか。