編集G バラエティ番組って次から次へと新しい若いタレントが出てくるけど、売り方にはそうそう新機軸ってないよね。10月11日放送の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)に出演したタレントの日下部美愛は、「目上の方とご飯行く時は、こっちは払わない気で行ってるから」「私がお手洗いとか行って帰ってきた後に、『払っておいたから』って言われたら、『いや、当たり前なんだけど』みたいな。なんでそんなドヤ顔してるの!?」とかなんとかコメントしてて、「品がない」「感じ悪い」と炎上してたけど、そういう“毒舌キャラ”で売り出してるんだろうね。
しいちゃん 視聴者もそこは見越してて「炎上キャラ、毒舌キャラという売り出し方自体が古い」という批判もあるね。
編集G 今の主なテレビ視聴者である中高年層に「最近の若者は……」と言わせて、注目されたいのかね。梅沢富美男と共演して説教されるところまで見えたよ。
しいちゃん そういえば、最近も若手のプチ炎上案件があったよ。18日放送の『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)に出演した志田彩良。所属事務所の先輩女優・石田ひかりと一緒に料理を作るという企画で、志田は「ご近所の奥平さんが考案したレシピ」という「奥平鍋」を披露。石田が「材料は普通のお鍋だよね」とコメントすると、志田は無視して「じゃあ切っていきます」と調理を始めたり、石田が「すき焼きみたいな感じ?」と質問すると、「すき焼きじゃないです。奥平鍋なんで」ときっぱり否定したり……。さらには、石田に火おこし器での火起こしを無茶振りした上、一生懸命な石田をデジカメで撮影。視聴者からは「なんかイラつく」「感じ悪い」「常識のない若者」「失礼すぎ」「石田さんが気の毒」「もうこの子は呼ばないで」と批判されてた。
編集G 志田って、今年4月期に放送された『ドラゴン桜』に出てた子だよね。問題の『アイ・アム・冒険少年』を見てみると、あえて志田を「天真爛漫キャラ」に仕立てた演出のようなんだけど、その演出自体“どうなの?”って疑問に思うよ。志田と石田は今月15日に公開された映画『かそけきサンカヨウ』で親子役を演じていて、そのPRで出演したんだろうし、もっと和気あいあいとしててもよかったのにね。ちなみに、巨大ハンバーグが入った「奥平鍋」はおいしそうだったよ。
しいちゃん 演出ばっかりじゃ、YouTubeのほうが素が見られていい、という話になっちゃうよね。プロボクシング亀田3兄弟の妹で、プロボクサーやYouTuberとして活動する亀田姫月は18日、自身のYouTubeチャンネルで「ついにやってしまった」と題した動画をアップ。鼻と涙袋を整形したことを報告していたよ。鼻は溶ける糸による整形で、涙袋はヒアルロン酸を注入。「めちゃナチュラルにできたからいいかなと思います。気に入ってます」「めちゃめちゃ満足しました」「鼻がめっちゃコンプレックスやったから、できてうれしかったです」と感想を語ってた。
編集G 姫月、きれいになったね! 鼻が変わると、かなり印象違うね。なぜか勝手に、もっと前に整形したと思ってたけど。
しいちゃん 動画を見た人からは「整形の前に練習したほうがいい」「ボクシングで鼻潰れたらやると言っていたのに」と言われてる。姫月は、2019年に出演したテレビ番組で、ボクシングを始めた理由について「(父親の史郎氏から)『曲がったときに整形するのは全然かまへん』って言われて、『じゃあ、やってみよう』みたいな、めっちゃ軽い気持ちで。ホンマに鼻きっかけ」と語ってた。
編集G 史郎氏がどう思っているのかわからないけど、整形をオープンにする人は確実に増えてきたよね。時代が変わった。
しいちゃん 元AKB48の島崎遥香は今月18日、自身のYouTubeチャンネルで「【爆買い】CHANELで○○○万円購入品紹介」という動画をアップ。「自分で言うのもあれなんですけど、倹約家」と普段はお金をあまり使わないと前置きした上で、爆買いした商品を紹介してた。動画では価格は明かしていなかったけれど、シャネルのショッピングサイトによると「ココ クラッシュ コレクション リング 18Kホワイトゴールド、ミディアムモデル」31万9,000円(税込、以下同)。「ベレー ベルベット ブラック」10万4,500円。「ミニ フラップ バッグ ベルベット ブラック」51万5,900円。「クラッチ バッグ ラムスキン & コスチューム パール」47万7,400円。ネックレスは詳細不明だけど、おそらく10〜20万円ほどとみられている。
編集G 合計で150万円以上ってことね……。稼いでるわね~。でも、ぱるるは爆買いキャラを続けられるかしら?
しいちゃん まあ、手っ取り早く注目を集められそうだけど、もし次も同じような企画をやろうと思ったら、ハードルが上がるのは確かだね。
編集G そうね。整形とお金を使う動画は話題にはなるけど、それすらも飽きてきた感はある。コンテンツが供給過多と言われる時代、若手タレントがキャラで迷走するのも仕方なさそうだね。