大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在0歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているそうです。
4回目は、海の幸弁当をご紹介します。
第4回:ししゃも&ほたて!まるで駅弁みたいな雰囲気の海の幸弁当
材料(1人分)と作り方
<ほたてご飯>
・ ベビーほたて……10〜12個
・ 醤油……大さじ1
・ 酒……小さじ2
・ みりん……小さじ2
・ しょうが……チューブ5mm
・ 水……100ml
・ 大葉……2枚
・ ちりめんじゃこ、ゴマ……適量
・ ご飯(白米)……1膳分
① ベビーほたてはヒモの部分をはずし、大葉は細切りにする。
② 小鍋に水と醤油・酒・みりん・生姜を入れて一煮立ちさせ、ベビーほたての貝柱とひもを加える。
③ 貝柱はサッと煮たら取り出す。ヒモは汁気が無くなるまで煮詰め、取り出して粗く刻む。
④ ボウルに入れたご飯に、ほたての貝柱とヒモ、大葉、ちりめんじゃこ、ゴマを混ぜ合わせる。
<焼きししゃも>
・ ししゃも……4尾
① 電子レンジの焼き魚モード、フライパン、または魚焼きグリルで焼く。身が崩れてしまうので焼いている途中であまり触らないようにする。
※我が家では魚の時はもっぱら電子レンジの焼き魚モードで焼いています。放っておいても焦げたりしないので便利です。
<ちくわの磯辺揚げ>
・ ちくわ……2本(ミニサイズ使用/1本約26g)
・ 小麦粉……小さじ1
・ あおさ粉……小さじ1/2
・ 水……小さじ1
・ サラダ油……大さじ2程度
① ちくわは0.5〜0.7cm幅に斜めにスライスしてボウルに入れる。
② ①に小麦粉をまぶして、あおさ粉と少量の水を加えて混ぜる。 水は小麦粉がドロッとする程度が目安。
③ フライパンにサラダ油を入れて熱し、②を表面がカリッとするまで中火で両面揚げ焼きにする(約2分)。
※ 揚げ焼きにすれば、調理も後片付けもラクで、油が無駄になりません。
<ズッキーニの揚げ浸し>作り置き
・ ズッキーニ……1本
・ オリーブオイル……大さじ1
・ 白だし……大さじ1
① ズッキーニは5mmくらいの厚さの輪切りにする。
② フライパンにオリーブオイルを熱して、ズッキーニを並べて弱火で揚げ焼きし、裏返したら白だしをかけてなじませる。
<さつまいもの甘露煮>作り置き
・ さつまいも……1本
・ はちみつ……大さじ2
・ レモン果汁……1/2個分
① さつまいもを洗い、皮がついたまま1〜1.5cmの輪切りにする。5分程度水にさらして、水気を切る。
② 小鍋に①とはちみつとレモンの絞り汁、ひたひたになる程度の水(分量外)(うちの21cmの雪平鍋で300ml程度です)を入れて中火にかけ、煮立ったら落としぶたをして弱火で煮る。
③ 汁気が減って照りがでてきたら、落としぶたをはずし、水飴状になってきた煮汁を煮絡める。
<みょうがの酢漬け>
・みょうが……1個~
・かんたん酢……適量
① みょうがを洗い、根元を少し切り落とす。
② 密閉できる袋にみょうがと、みょうがが浸るくらいのカンタン酢を入れ、空気を抜いて一晩漬けておく。
③ 半分に切り、さらに半分の厚さに切って盛り付ける。(お弁当に入っているのは½個分です)
彩り豊かで、ちょっとした非日常感が味わえる!
この日のお弁当のメインは、夫が大好きなししゃもでした。夫は割と渋いものが好きです。ししゃもは、ただ焼くだけなので手間がかからないし、他の魚と違ってサイズがほどよく詰めやすいところも、意外とお弁当向きだと思っています。頭からまるごと食べられるので、ゴミもなく、空っぽのお弁当箱が返ってくる気持ちのいいおかずです。
じつは、私はお弁当をバランスよく詰めるのが少し苦手です。例えばシャケなどはサイズが大きすぎると、きれいな形のまま入れるのが難しいので、スーパーなどで買うときから少し慎重に選ぶことになります。でも、ししゃもなら大体どこで買っても同じくらいの大きさで安心なのです。
今回は、旅行へ行きたい気持ちが募ったこともあり、こんな駅弁があったら新幹線や特急のなかで食べたいなぁと妄想しながら作りました。私にとって駅弁は、「彩り豊か」「ちょっとした非日常感が味わえる」「お酒に合いそう」というイメージです。
ししゃもはこんがりと香ばしく焼き、ごはんは甘辛く煮付けたベビーほたてを混ぜ込んで、大葉と胡麻で香り良く仕上げました。副菜には、冷えても美味しいものを彩りよく。ひとつは最近よく作るちくわの磯辺揚げ。少量の油でカリッと揚げ焼きするので手間も少なく、夫もお気に入りのスタメンおかずです。
それから、よく作り置きしているズッキーニの揚げ浸し、さつまいもの甘露煮、みょうがの酢漬けも入れました。ズッキーニの揚げ浸しは毎年夏がくると、何度も食卓に上がる本当にお気に入りのレシピです。出来立てはもちろん、冷やしても美味しいので、時間のあるときに作って冷蔵庫に入れておくと、お弁当だけでなく普段の食卓にもサッと出せて便利なのでおすすめです。