このところ、中川翔子に注目が集まっているようだ。YouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」が10月11日に登録者数70万人を突破。以降も増加を続け、27日現在で71.4万人を記録し、100万人の大台も夢ではなくなってきた。
中川がYouTubeをスタートさせたのは昨年4月。動画の内容は、ナイトルーティンや激辛チャレンジといった定番のものを中心に、画力を生かした独自企画も投稿。少女マンガ誌「りぼん」(集英社)の人気ヒロインを同じ“表紙”に勢ぞろいさせるように描いたり、『ポケットモンスター』の初代151匹を思い出しながら1時間で描くといったもので、ファンを広げてきた。
「登録者を増やすブーストとなったのは、8月28日に投稿した水着動画。江の島のプールサイドにガウンを羽織ってやってきた中川は、『マジで恥ずかしいです。帰りたいです』と言いつつ、『私の目標は殻を破って、失われし陽を集めること』と意を決し、ガウンをオープン。さらに下のパレオも取り、白ビキニ姿を披露しました。中川が公に水着姿になったのは、実に19年ぶりです」(芸能ライター)
この動画が、本人いわく「鬼バズリしました」と言うほどの大ヒット。27日現在1049万回再生を稼いでいる。
この話題を引っ提げて、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)や『スカッとカラオケ熱唱チャレンジNo.1決定戦2時間SP』(フジテレビ系)『霜降りミキXIT』(同)に出演するなど、テレビ露出も増加。
また、19日からスタートした火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』 (TBS系)には、清野菜名演じるヒロインの勤め先の先輩として出演している。バラエティにドラマにYouTubeにと、今まさに大活躍中だが、あるテレビマンは芸能界デビュー当時、これほどの飛躍を見せるとは思ってなかったという。
「低迷というか迷走というか、そんな時代が長かった印象です。かつてはオタクアイドルの象徴的存在でしたが、その分、恋愛トークができなかったりと活躍のジャンルが限られていました。また、人気番組『ウチくる!?』(フジテレビ系)では、2011年から18年に終了するまで、事務所の先輩でメインMCである中山秀征のパートナーとして出演したものの、番組には馴染めずにいた。ゲストが登場する前に似顔絵を描いて紹介させるなど、スタッフが何とか中川を生かそうとしていましたが、成功とはいえませんでした。今の再ブレークは意外でもあります」(テレビマン)
そんな中川に、さらなる注目が集まった理由は、もう一つある。 10月上旬、ネットでの誹謗中傷に対して立ち上がったことがニュースになった。
「かねてからネット上で20代の男性から『硫酸かけるぞ』『自殺しろ』など、身に危険が及ぶような暴言を浴びせられていたとのこと。そこで今回、『少しでも誹謗中傷の負のスパイラルが止まればいい』と意を決して警察に相談。結果として、この男は侮辱・脅迫した疑いで書類送検されました」(芸能ライター)
堀ちえみや川崎希など、ネット上での誹謗中傷を看過せず警察に相談し、後に書類送検になった前例はある。また、殺人事件の首謀者だというデマと10年にわたり戦ったお笑いタレント・スマイリーキクチの例は、ネットユーザーのみならず広く世間に衝撃を与えたものだ。
「中川は先駆者ではありませんが、いま注目の渦中にある中川が発信したことは、問題提起の上で価値があったのでは。オタクなだけでなく、アラフォーグラドルとしてもいける。さらにネット問題について反応できる。一つひとつのジャンルで第一人者になることはできないものの、掛け合わせれば強力な個性になるでしょう」(前出・テレビマン)
今後の中川のクロスオーバーな活躍に期待したい。
(後藤壮亮)