• 日. 12月 22nd, 2024

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嵐・櫻井翔と「声の出し方が似てる」、“サクラップの申し子”Sexy Zone・菊池風磨のラップスキルをプロが分析

 各グループにラップ担当のメンバーが1~2人いるなど、近年のジャニーズ楽曲において“なくてはならないもの”といえるラップ。そんなジャニーズタレントによるラップパートを、プロが解説するシリーズ「ジャニーズラップ勉強部屋」。

 今回は、Sexy Zoneの菊池風磨をピックアップ! 幼少期から嵐に心酔しているという菊池は、ジャニーズに本格的なラップを持ち込んだといわれる櫻井翔の“サクラップ”をリスペクトしていることでも有名。昨年11月リリースのSexy Zone楽曲「NOT FOUND」では、櫻井同様に自らラップ詞を手がけ、そのドラマチックなワードセンスが話題となった。

 そんな「NOT FOUND」のラップパートを、音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』の作詞なども手掛けるラッパーのマチーデフ氏に解説してもらった。

韻の踏み方や声の出し方が「櫻井さんと似てる」

 この曲に限ったことなのかもしれませんが、菊池さんのラップは櫻井さんのラップに近いものを感じました。では、「NOT FOUND」 の歌詞を見ていきましょう。

Sexy Zone「NOT FOUND」 作詞=渡辺拓也/金井政人(BIGMAMA)、菊池風磨(RAP詞) 作曲=加藤冴人

以下、今回解説するラップ部分の歌詞

「もういいかい?」から何年経って
error codeは404
ネオンに照らされてた子ども
彼は誰時に告ぐ「おかえり」を
I'm on my way...
漂う未知の上 一縷の望みすらも疑心暗鬼で
起死回生狙う臆病な目
鏡に吐き出す “just awake”
what I wanna do... 笑われることも慣れてる
パラレル? 変わらず 時は過ぎてく
haters gonna hate
まだその先へ
聞け 我らが轟かす name

 まず、声の出し方が櫻井さんと似てるのと、韻の踏み方が櫻井さんと同様にテクニカルだなと。たとえば「疑心暗鬼で」と「起死回生」の踏み方とか。「疑心暗鬼」を「ぎしあきで」に近いリズムで歌い、「きしかいせい」のリズムと揃え、母音「i,i,a,i,e」で踏んでいます。こういう踏み方は個人的にも好きですね。

 あと、四文字熟語ってそれだけでリズムになっているものが多いので、実はラップと相性が良くて。それを知ってか知らずか、菊池さんがこのように歌詞に採用しているのは、やっぱり言葉のリズムに敏感だからなんでしょうね。

 「what I wanna do」と「笑われる」の踏み方も、英語と日本語で踏んでいて良いです。ちなみにこの曲はビートのノリがスウィングしていて、いわゆる“16分ウラ”と呼ばれるリズムの位置が少し後ろにズレています。通常のリズムが「タカタカ タカタカ」だとすると、この曲は「タッカタッカ タッカタッカ」と跳ねてるようなノリ。こういったノリのビートで歌う時は、ラップも跳ねるように歌うとハマりが良くなります。

 たとえば、「漂う未知の上」のところを聞くと、「ただようみちのうえ」ではなく、「たっだよーうみっちのーうえ」と、菊池さんがほんのり“跳ねたニュアンス”を入れているのがわかるでしょうか。

 また、「what I wanna do」から「haters gonna hate」までは、1拍を6分割するリズムが使われているのですが、この刻み方もやはりスウィングしているビートにハマりやすい刻み方なんですよね。このように、バックトラックのノリを感じて、それに合わせたフロウ(※)でラップできる菊池さんは、とても耳が良いんだろうなと思います。今後の楽曲でも、ラップもぜひ聞いてみたいです。

※フロウ=ラップの歌いまわしのこと。リズムの刻み方、アクセント、抑揚、 発音の仕方、 音の伸ばし具合など。

 

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