“事務所独立トラブル”から10カ月がたち、徐々に露出を増やしている森七菜。NTTドコモの「ahamo」やロッテ「雪見だいふく」のCMキャラクターを務めているほか、11月6日に放送された『世にも奇妙な物語'21秋の特別編』(フジテレビ系)では「優等生」というエピソードで主演を務め、一部メディアでは「完全復活」と好意的に報じられている。
しかし、来年1月期放送予定の連続ドラマについて、森が主演・成田凌の“バーター“として出演するとネガティブに伝える媒体もあり、現在の彼女の活動をめぐっては、評価が真っ二つに分かれているようだ。実際に関係者からは、「森サイドがドラマ出演に関して焦りを見せているのは確か」(テレビ局関係者)という声が聞こえてきた。
森は今年1月14日、突如、インスタグラムのアカウントが削除され、所属事務所・アーブルの公式サイトからもプロフィールが消えた。翌15日にはニュースサイト「スポニチアネックス」が、大手プロ・ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)に移籍するとスクープ。その後、複数のメディアが、アーブルとの独立トラブルを報じた。
「当時、焦点となっていたのは、森の母親による“現場介入”。森の仕事現場にアポなしで訪れては、関係者に連絡先の交換を迫るなど、常識とはかけ離れた行動が伝えられました。独立や移籍に関しても、事務所に不満を抱いていた母親が中心に話を進めていたそうです」(芸能プロ関係者)
当初は森の移籍話に前向きだったSMAも、こうした母親の行いや前事務所との関係性を知り、正式所属は見送りになったのだとか。
「森は独立騒動によって、アーブル在籍中に契約していた仕事を、いくつか飛ばしてしまったんです。こうした実態を把握したSMAは、森を正式所属ではなくエージェント業務提携という形で迎え入れることに。今後、彼女が女優として結果を残せなければ、契約自体が打ち切られる可能性も残っています」(同)
10月5日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)では、森が来年1月期に日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠で放送される、漫画原作の医療サスペンスドラマに出演すると報じられたが……。
「『逃亡医F』(秋田書店、原作・伊月慶悟、作画・佐藤マコト)という作品で、森と同じSMA所属の俳優・成田凌が主演を務めます。当初、ほかの女優がヒロインとしてキャスティングされていたものの、SMAサイドが、森の出演を強く希望したと聞きました。成田と森は昨年、旅行情報誌『じゃらん』の30周年を記念して制作されたウェブ動画でも共演していますし、今となっては同じ事務所の先輩・後輩であるため、“バーター”と考えるのはごく自然なことといえるでしょう」(前出・テレビ局関係者)
そして同作品に限らず、SMAは森を連ドラに出演させるべく、テレビ各局に営業をかけ続けているという情報も。
「現在の契約は“お試し期間”に近いところもあるだけに、とにかく作品出演をこなさなければ、双方にとってデメリットしかありませんから、必死に売り込みをかけているのでしょう。しかし、連ドラ復帰の第1弾が“先輩俳優のバーター”という時点で、やはり森の起用について前向きになるテレビ局関係者は少ないのかもしれません」(同)
バーター出演からの脱却、さらには結果をも残さなければならない森。やはり独立トラブルの代償は、相当高くつくようだ。