11月8日に呼吸不全のため死去した占い師・細木数子さんのお別れの会が、14日に行われた。各メディアでは、ウッチャンナンチャンやくりぃむしちゅーら、多くの著名人からの供花について報じられているが、細木さんが「我が子のように可愛がっていた」(テレビ局関係者)とされるジャニーズ事務所副社長・滝沢秀明の名前はなかったという。
1985年に出版した『運命を読む六星占術入門』(ごま書房)が大ヒットし、六星占術ブームを巻き起こした細木さんは、その歯に衣着せぬ発言で人気を集め、さまざまな番組に出演。一時期は、テレビタレントとしても「天下を取っていた」(同)ともいい、代表的なのが、2004年8月から08年3月まで放送され、滝沢もレギュラー出演していたバラエティ番組『ズバリ言うわよ!』(TBS系)だろう。
「03年秋放送の『史上最強の占いバトル細木数子VSウンナン!芸能人の運命メッタ斬りスペシャル』から3回の特番を経て、タイトルを変えてレギュラー化した『ズバリ言うわよ!』は、当時のTBSを代表する高視聴率番組となりました。出演していた滝沢は、ジャニーズのトップアイドルとして活動していましたが、全国的な知名度を得るようになったのは、間違いなく『ズバリ言うわよ!』の影響が大きいでしょう。ちなみに、レギュラー放送スタート時から最終回まで、番組のエンディングテーマは、滝沢と今井翼によるデュオ・タッキー&翼が担当しています」(同)
こうした背景もあってか、細木さんの訃報が流れた直後、ネット上には「タッキーとやってた番組、毎週楽しみに見てたなー」「みんなには基本厳しいこと言ってるのに、タッキーには甘々だったのが面白くて好きだったな……ご冥福をお祈りします」「タッキーを可愛いがってくれてありがとうございました」などと、ジャニーズファンから追悼コメントが、次々と書き込まれた。
「業界内でも滝沢が可愛がられていたのは知られていただけに、お別れ会で供花がなかったことは、一部関係者の間でも話題になっていました。『ズバリ言うわよ!』の前身番組のMCを務めていたウッチャンナンチャンや、滝沢と同じ番組レギュラーだったくりぃむしちゅーなど、過去に共演した芸能人や親交のあった著名人からは花が送られていましたから」(スポーツ紙記者)
滝沢からの供花がなかった理由について、一説には「コンプライアンス」を配慮したためだといわれているようだ。
「細木さんは06年に一部週刊誌で、大々的に暴力団関係者との関係が報じられ、版元に損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。その後、訴えは取り下げているのですが、『本業に専念する』という理由から、『ズバリ言うわよ!』終了後にテレビから身を引いた背景には、この一件が大きく関係していたといわれています。一方で、18年12月末をもって芸能界を引退した滝沢は、現在はジャニーズ事務所の副社長という立場に身を置いているだけに、万が一にも『反社会的勢力』との交際を疑われるわけにはいきません。表舞台から去っているだけに、『目立ちたくない』という理由から、名前の書かれた木札を表に出さないよう、水面下で調整を行っていた可能性もありますが……」(同)
ネット上には、「タッキー、追悼コメントも出してないよね?」と指摘する声も見受けられるが、08年の番組終了後、果たして両者はどれほど交流を続けていたのだろうか。