小栗旬主演のTBS系「日曜劇場」枠ドラマ『日本沈没―希望のひと―』の第5話が、11月14日に放送された。世帯平均視聴率は自己最高となる16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したものの、その展開には視聴者から疑問の声が続出している。
第4話のラストで、ついに関東地方の沈没が発生。週刊誌記者の椎名実梨(杏)に国家機密をリークしたことが発覚し、政府の諮問機関である「日本未来推進会議」での立場をなくした環境省の官僚・天海啓示(小栗)は、第1波の地震で起こった地割れに飲み込まれてしまうが、なんとか生き残った。
「しかしその後、東名高速の大木松葉トンネルで崩落事故が発生したことが発覚。天海と椎名の家族が乗った避難バスが巻き込まれていることもわかり、2人は現地に向かいました。最初は車の移動を試みたものの、土砂崩れで道が封鎖されていたため、一度、神奈川・三浦半島に向かい、漁港にいた漁師に船を出してもらうように交渉。海路で事故現場近くまで到着したあと、山道を徒歩で踏破し、現地の避難所にたどり着きました」(芸能ライター)
到着後、2人は家族の無事を確認。この展開に安堵した視聴者もいるようだが、ネット上では「災害時に私用で船を出させるとか、あり得ないでしょ」「地震の後で山道を徒歩移動? 災害時の対応として相当危ない」といった疑問の声のほか、「都合よく船に乗れる、山道を軽々越えられる、尋ね人にはすぐ会える……ドラマとはいえ、災害時の現実から離れすぎ」「災害時に車を走らせるのは非常識だし、土砂災害の危険性があるのに山道を歩くのも考えられない。もう、ツッコミどころ満載」など、現実とかけ離れた展開にあきれたような声も見受けられた。
なお、第4話のラストで関東沈没が起こり始めた際には、CG描写について物議を醸していた。
「首都圏が崩壊する中、天海と椎名が走って逃げるシーンにCGが使われていたのですが、ネット上には『さすがに不自然』『CGがショボくて安っぽい……』など、落胆する視聴者が相次ぐことに。とはいえ、第5話ではそもそも展開の“粗”が指摘されているので、迫力のあるCGが使われていたとしても、ツッコむ声は上がっていたでしょう」(同)
大きな注目を集めつつも、描写やストーリーについて、視聴者からたびたび疑問を投げかけられている『日本沈没』。次回予告によれば、第6話からは日本全体が沈没する衝撃の展開が起こるようだが、説得力のあるストーリーを期待したいところだ。