『ナワリヌイ』国家がいかにして国民の毒殺を図ったか本人が追うスリル
先日発表された第95回アカデミー賞は本命視された『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞、監督賞をはじめ7冠に輝いた。 この話題は各メディアで大きく取り上げられたのでご存じの読者も多いだろう。 色んな夢がありながら、結婚して家庭に入る道を選んだ平凡な中年女性が主人公で、夫とは不仲、一人娘はガールフレンド(!)を家に連れてくる。税務署から… 続きを読む ...
『アバター』大丈夫? やっぱり『2』は鬼門! 大ヒット作の失敗大失敗続編たち
世界歴代興収ランキングの1位に輝いているジェームズ・キャメロン監督の『アバター』。待望の続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が公開中だ。映画史上空前の予算がかけられているといわれる本作の製作費は、一節には約2億5000万ドル(約347億円)とも言われており(キャメロン監督は否定している)、利益を出すのに興行収入で20億7000万ドル(約2874億円)を超える必要があるとされる。これは… 続きを読む ...
『すずめの戸締り』大ヒットの裏で 川村元気Pが盛大にコケたあの作品
ジェームズ・キャメロン監督の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が世界中でヒットする中、唯一の例外が日本。日本の興行ランキングトップは『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年12月末の時点)だ。トップを争うのが新海誠監督の『すずめの戸締り』で興行収入100億を突破し、勢いが衰えない。『アバター~』は「日本以外全部一位」という状況。まるで『日本以外全部沈没』(筒井康隆・著)み… 続きを読む ...
「法が腐ってるんだ」Uberの栄枯盛衰を描いた『スーパーパンプト』が痛快すぎる!
U-NEXTで配信中の『スーパーパンプト/ Uber -破壊的ビジネスを創った男-』はライドシェアビジネスの大手Uberの元CEO、トラヴィス・カラニックの栄枯盛衰を描く連続ドラマ。2010年に設立した同社はわずか数年で一流企業に成長し、如何にしてIT業界に変革をもたらしたのか? 「君は自分をクソだと思うか?」 Uberで働きたいと応募してきた若者に男は質問す… 続きを読む ...
カルト宗教がテーマの映画3選―カルト思想しかない世界での最善の策は?
昨今、カルト宗教の話題がかまびすしい。今回はカルト宗教をテーマに語りたい。といっても、旧統一教会と政権与党の密接な関係とか、政教分離の問題について話題にするわけではない。映画におけるカルトと宗教についてだ。 カルトな宗教団体や組織というのは昔から、映画のテーマとして事欠かない。奇妙な儀式で政府の転覆や世界の支配、悪魔を降臨させる異端の存在としてホラーやミステリーのテーマや象… 続きを読む ...
『ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男』やっぱり裏にあった血なまぐさい逸話
「奴が決して断れない提案をする」 これは映画『ゴッドファーザー』の名台詞のひとつで、アメリカン・フィルム・インスティチュート(アメリカの映画を保存する団体)が2005年に発表した「アメリカ映画の名セリフベスト100」の第2位にランキングされている。 1972年に公開された『ゴッドファーザー』は紛れもない名作映画のひとつで「映画評論家が選ぶ名作映画ベスト100」… 続きを読む ...
ブルース・ウィリスに続きジム・キャリーも俳優引退? 出演作品で検証するその真相
ブルース・ウィリスが失語症を理由に俳優を引退すると発表したが、同時期にコメディアンで俳優のジム・キャリーも引退を示唆している。 最近のキャリーは絵本作家としての活動が中心で、俳優としての仕事はスローペースになっており「魅力的な作品があれば続けるかも」(大意)と前置きしながら休業状態に入ると発言。しかし公表した日が4月1日だったのでエイプリルフールのいたずらだという可能性も捨… 続きを読む ...
ウィル・スミス2016年アカデミー賞ボイコットは妻がノミネートされなかったから?
3月27日(現地時間)に発表された第94回アカデミー賞はほぼ下馬評通りの受賞結果に終わった。 去年はいつもと発表の順序を変えて主演男優賞の発表を最後にしていた(例年なら作品賞の発表が最後)。この変更は急逝したチャドウィック・ボーズマン(『ブラックパンサー』)を受賞させて式典の最期を締めくくろうとしたのかなと想像したのだが、蓋を開けると受賞したのは『ファーザー』のアンソニー・… 続きを読む ...
『ファンタビ』『ハリポタ』を世界的名作にした現実と物語の境目を曖昧にする技術
今週の金曜ロードショーで放送されるのはJ・K・ローリングのハリー・ポッターシリーズ、「魔法ワールド」シリーズの『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。 これは『ハリー・ポッターと賢者の石』の中でハリーたちが魔法生物(同作に登場する架空の生物)について書かれた教科書「幻の動物とその生息地」の著者、ニュート・スキャマンダーを主役にしたスピンオフ、という前提の説明がやたら… 続きを読む ...
U-NEXT独占配信『エイドリアン』、妻を殺害した犯人と夫の対話も実録した壮絶生涯
U-NEXTで独占配信中の『エイドリアン-亡き妻が世界に遺したもの-』を観た。エイドリアン、といってもロッキーの話じゃない。2006年に亡くなった女優、エイドリアン・シェリーのドキュメンタリーだ。 11月、マンハッタンの事務所の浴室で首を吊っているのを夫が発見。現場の状況から自殺とされたが、前日にハロウィンパーティーを3歳になる娘と祝い、自ら監督した映画の公開を目前に控えて… 続きを読む ...