ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、10月21日~27日公開の動画を注目度順にチェックします!
Travis Japan・松田、Sexy Zoneライブでのトラウマ明かす
Travis Japanの動画は通常回の「【巷で流行ってるシリーズ…エモラン】この爆笑エピソードは誰!?」(10月21日)と、プロモーションの「【違う味は誰?】騙し合い…裏切りのウルフゲーム!?」(25日)が公開されている。1本目は、Travis Japan恒例の「巷で密かに流行っているゲームをやってみた!」シリーズで、今回は「エモラン」をプレイ。
冒頭、川島如恵留が「親1人、子6名に分かれて行うゲームです。親が場所カードと感情カードを引きます。そして、子はそのお題に沿った答えを紙に書いてください。親は独断と偏見で子の解答を1位から6位までランキング付けしてもらいます。見事1位になった方は最高の5ポイント獲得できます。要するにお題に対して、その中で1位に選ばれるであろう答えを書くというゲーム」「簡単に言うと、大喜利みたいなことですよ」と、ルールを説明した。
さっそくゲームがスタートし、川島に続いて松田元太が親を務めた。お題は「給食でこわいこと」ランキングで、宮近海斗が「なんか全部ナナめっている。配ぜんが」とイラスト入りで答えて1位に選ばれたが、これは狙い通りだったようだ。「ホント元太に寄せたというか。ポイントは“なんか”。『全部ナナめっている』って出すよりは、そういうの元太好きかなと思って書きました」と明かしていた。
次の「授業中ではずかしいこと」ランキングでも、宮近は「(親の中村)海人、意外と子ども心多いから」と狙いを定めていたが、他メンバーからも「屁」「ウ○チ」「ヨダレ」といったくだらない回答が続出していた。中村はよほど笑いが幼稚だと思われているのだろうか。
また、松倉海斗が出したオリジナルのお題「ライブでのトラウマなこと」ランキングは、ジャニーズファンにとって興味深いエピソードが飛び出した。回答を書いてる間に、松倉が自身のトラウマ体験を告白したのだが、「ある先輩のライブにTravis Japanでつかせてもらったんですけど。フォーメーションがハの字で。僕、外の一番端で最前だから、振り飛んで。もうそっから戻ってこられてなくなって。めっちゃトラウマになって。俺もうめっちゃテンパるから。そういう時。ヤバい、ヤバい。大丈夫かなって」と振り付けをど忘れしたとか。宮近は「ちゃんと表情映ってたし」と、その時の松倉の様子を再現。
そんな中、「Sexy Zoneのコンサートで客席に降り大人にガチギレされたこと」と記入した松田は「実話なんですよ。俺もその時、中学生とかで。ファンのみんなに直接やりたい(ファンサービスをしたい)っていう気持ちが強すぎて。(客席に)降りてハイタッチとかしてたの」と回顧。宮近によれば、「Sexy Zoneが客席降りとかしてるのも、演出のうちで。警備さんとかが入った上でワーってなんないようにやってるんだけど、Jr.がやるっていうのはもともとないから。危ないことにもなっちゃうの」と、Jr.ではご法度行為だったようだ。
続けて、松田は「で、そのままハケて戻ったら、振り付け師さんがブワーって来て。つままれて、ボコボコに怒られたっていうトラウマ。俺が悪いんだけどね。今でもその振り付け師さん、ずーっと言ってくんの。『ぜってー降りんなよ』って」と若かりし頃の失敗談を明かしたのだった。
2本目は、チューイングキャンディー「かむかむシリーズ」とのコラボレーション。1人だけ違う味を食べたメンバーを当てるワードウルフを行っている。再生回数は1本目が25万台、2本目は21万台(29日時点)。
10月26日の動画は「Lil かんさい【人生初です…】ガチ牛で搾乳スピード対決!!!!!」。前週に続いて北海道の牧場でのロケ回で、今回は「搾乳スピード対決」を行っている。これは、牛の乳をコップの赤い線まで絞って入れるまでにかかった時間を競うもの。
牧場の飼育員さんに搾乳のコツを教えてもらい、まずは嶋崎斗亜からスタート。しかし、慣れない人に触れられたためか、牛のバンビちゃんは足をジタバタさせて落ち着きがない様子。嶋崎は「ごめんね。あぁストレス溜まってる? 大丈夫? ごめんね、ありがとう」と謝りながら悪戦苦闘しつつ、「大丈夫?」「ごめんな」と声をかけてミッションクリア。
當間琉巧は、大西風雅の出番が終わると「牛さん、ありがとう。まだあと3人続くわ」と話しかけたり、自分が搾乳する時は「大変やな、朝から。申し訳ないな」と、代わる代わるお乳を絞られ続けているバンビちゃんを気遣っていた(優しい)。
優勝者は、新鮮なチーズ、ソフトクリーム、ミルクのご褒美をゲット。こうして1人だけがオイシイ思いをしてもギスギスした空気になることはなく、最後まで平和なムードが漂っている。ただ、今動画の再生回数は29日時点で9万台と、さほど伸びていない。癒やし効果抜群の動物×Lil かんさいのコラボレーションは、老若男女問わずぜひ幅広い世代の人々に見てほしい1本だ。
10月24日に配信されたのは「HiHi Jets【水中かくれんぼ】水遁の術ってムズイ!」。福島県・スパリゾートハワイアンズにやって来たHiHi Jetsは、営業時間前の温泉エリア(屋外プール)にてかくれんぼを実施。
猪狩蒼弥と高橋優斗は同所に馴染みがあるそうで、特に猪狩は「ここめっちゃ懐かしい。しょっちゅう来てた。家族で。思い出が深いね。足つかない頃から来てるから」「かくれんぼっていうのは、地の利を生かすことが一番重要だから」と、自信をのぞかせた。
じゃんけんで鬼を決め、ほかのメンバーは協力しつつ逃走。舞台がプールとあって、シュノーケリング用のアイテムを使い、水中に隠れるのもアリとのことだった。1回戦目の鬼は高橋で、1分数える間に逃げる側が分散。5分以内に全員探し出せれば鬼の勝利となる。
そんな中、作間龍斗は、鬼の真下に隠れるという名案を思いつく。1分が経過し、鬼の高橋がやる気満々で出発した後、作間は鬼がいた場所に移動したのだ。鬼になった場合、自分が待機していた場所は捜索範囲から外してしまうだろう。盲点を突いた作戦で、作間は最後まで視聴者にハラハラ・ドキドキを味わわせてくれた。
一方、土地勘があるはずの猪狩は意外にもすぐに見つかってしまったが、別のメンバーに指示を出してサポート。鬼の動きを見張る役割を果たし、まさに協力プレイで進めていった。懸命に駆け回る高橋と、それを俯瞰で見ている作間の対比も非常に面白い。2戦目は4人が隠れたスポットを伏せており、視聴者も“鬼目線”で楽しめる内容になっている。再生回数は29日時点で26万台。
10月23日の動画は「【輪ゴム爆発第2弾】カボチャ・レモン・パプリカ・那須!?」。9月4日配信の「【夏休み自由研究】輪ゴムでスイカ爆発やってみた!!!!!!」に続く「輪ゴム爆発」の第2弾。冒頭、岩崎大昇が「あれを受けて、逆にスイカ以外の果物、もしくは野菜とかでもできるんじゃないかってことで、いろいろ用意したんですよ。いっぱい。パプリカ、レモン、アボカド、ナス、桃、ニンジン、カボチャ、いっぱいありますけど。僕的に目玉はカボチャなんじゃないかなと思うんですけど」と説明し、実際に彼らの目の前にはこれらの野菜・果物が準備されていた。
ちなみに、「ジャニーズJr.チャンネル」公式Twitterの更新通知には「金指ワールド全開」との一文が入っていたが、その通り金指一世が大活躍。オープニングからナスやニンジンを手にして「なすびー!」「ニンジンパワー入りまぁす!」とゴキゲンで、メンバーは「なんでこんなイキイキしてるの!?」(藤井直樹)「もう恥ずかしくて見てられない」(那須雄登)と扱いに困っていたほど。はっちゃける金指と、戸惑う5人のテンションの差に注目してほしい(見ているこちらがついつい笑ってしまう画面も多い)。
研究では、金指&那須、岩崎&藤井、浮所飛貴&佐藤龍我のペアに分かれ、それぞれ食材を選んで挑戦。サムネイルもインパクトのあるシーンが使われているが、10分43秒頃はナスが衝撃的な形に変わり、メンバーが大爆笑する展開となっていた。
ちなみに、3分57秒頃は「※賞味期限切れの野菜や果物を使っています」との注釈テロップが入っている。クレーム対策なのかもしれないが、少なくともナスがしなびれている様子はなく、パプリカは画面越しでもわかるくらい、ツルツル・テカテカだ。老婆心ながら、野菜の賞味期限は保存方法によっても変わるだろうし、調理法次第でおいしく食べられる場合もあるのではないか……と、どうしても納得できない部分があった。
正直に言って、個人的にはあまり好みではない部類の企画だ。“○○爆発”というキャッチーなタイトルで再生回数を狙うよりも、もう少し視聴者のリクエストに耳を傾けるなど、実現可能な企画はほかにもっとあるのではないだろうか?
なお、第1弾のスイカ爆発は公開から約2カ月がたとうとしているが、再生回数は28万台と、“大バズリ”はしていない。わざわざそんな「賞味期限切れの野菜や果物を使っています」という一言を入れてまでやる必要性はあるのか、疑問が残ってしまった。こうしたネタのシリーズ化は避けてほしいところだが……。
一方、視聴者の反応はというと、「前の輪ゴム企画が面白かったから第2弾うれしい!」「まさかの第2弾に驚いたけど、予想外の結末で面白かった」「お腹痛いぐらい笑った」「金指くんが覚醒する回は神回」「この企画好き! 1人で大爆笑した。金指くんが壊れてるのも、それに対するメンバーの反応も面白かった」と大好評。再生回数は29日時点で16万台を記録している。
10月27日にアップされたのは「少年忍者 【自宅の部屋大公開】10年後に住む理想の部屋も!」で、今回は安嶋秀生、小田将聖、織山尚大、ヴァサイェガ渉、黒田光輝、豊田陸人の6人が出演している。珍しい顔ぶれで行うのは「どんな部屋に住みたい? 部屋-1グランプリ」で、現在自分たちが住んでいる部屋と、10年後に住んでみたい理想の部屋を発表する企画だ。
タイトルに「自宅の部屋大公開」とあるため、筆者は写真や映像での紹介シーンがあるのかと期待してしまったが……。残念ながら、リアルの部屋は見ることができず、各自イラストで表現している。とはいえ、家具の配置やアイテムを説明する中でプライベートの過ごし方を知ることができるだけに、ファンにとってはうれしい動画だろう。
また、「10年後に住んでみたい部屋」を明かす場面では、10代の男の子たちが夢や理想をトーク。オタクを公言している豊田は、東京・秋葉原駅から徒歩5分の家に住み、“オタクルーム”を作りたいと細かい図面をお披露目したのだった。
視聴者からは「みんなのお部屋から個性が感じられたり、新たな発見もあって面白かった」「将聖くんの部屋がどんな感じなのか知ることができてうれしかった。素敵な企画をありがとうございました!」「みんなの部屋も気になるので第2弾、第3弾もやってほしい!」と、興奮気味の感想が上がっている。
また、配信日の10月27日は織山の18歳の誕生日とあって、コメント欄はお祝いの声が続出。イラストならば“家バレ”の可能性も低く、「Jr.チャンネル」に参加している全Jr.にやってほしい企画だと感じた。再生回数は29日時点で8万台。
■7 MEN 侍・本高に「あざとい」の声
10月22日にアップされたのは「7 MEN 侍【リアクション人狼】嘘つき男に騙されるな!!」(再生回数は29日時点で11万台)。この収録前、6人はそれぞれ過酷な罰ゲームを受けたそうで、そのVTRを見ながら、罰ゲームを受けていない1人(人狼)を見破るというゲームだ。人狼以外の5人は、誰が“嘘の芝居”をしているのかを暴いていくが、正解は後に発表となるため、視聴者も予想に参加できる仕様となっている。
1回戦のテーマは「焼きそば」。5人(市民)が激辛焼きそば、1人(人狼)は普通の焼きそばを食べていたが、ここで菅田琳寧が「めっちゃおいしかったよね」と一言。有力なヒントになりかねないだけに、菅田はすぐに「うん、なんでもない。これあんまりしゃべりすぎるとよくねぇのか」と撤回していたが、果たして、この発言は天然だったのか、それともあえて“辛くない焼きそばを味わった”と見せかけたのか……?
ちなみに、お箸の扱い方が独特な今野大輝に対しては、「お箸ほそっ! 持ち方」「閉じてるじゃん、お箸」(中村嶺亜)とツッコミが飛ぶ場面も。以降は「お酢」「おでん」のお題にチャレンジする中、本高克樹のVTRには「あざとい」「チーク塗ってる」との指摘が相次ぎ、最後まで“あざとい警察”が出動していた。
予想タイムの各々の言動からも目が離せない上に、答えがわかった後であらためて6人のリアクションを見たくなる1本だ。視聴者も「やっぱり7 MEN 侍は普通の企画じゃなくて、辛い麺を食べたり、お酢を飲んだり、熱々おでんを食べたり、芸人顔負けの体当たり企画が似合ってる」「6人には申し訳ないけど、撮影前に罰ゲームを受けてるのが面白すぎてずっと笑っちゃった」「普通の企画でも罰ゲームになる7 MEN 侍が愛おしい」「ほぼ罰ゲームなのが最高(笑)。それぞれのリアクションも可愛かった!」と大盛り上がりしていた。