ジャニーズJr.の7人組ユニット・Travis Japanが、10月28日に米大手レコード・レーベル「Capitol Records」から、デビュー曲を全世界配信リリースすると発表された。これにより、かつてジャニーズファンの間で、“兄組”と呼ばれた年長Jr.のユニットグループが、すべてデビューに至ったことになる。
“兄組”とはTravis Japanのほか、Snow ManとSixTONES、Love-tuneを指す。Snow ManとSixTONESは2020年1月に同時デビューを果たし、現在目覚ましい活躍を見せているが……。
「一方、安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人からなるLove-tuneは、かつて“最もデビューに近い”といわれたものの、18年11月にユニットを解散し、翌19年3月までにメンバー全員が退所。しかしその後、同じ顔触れで7ORDERとして再始動し、20年3月に自主レーベルからCDをリリース。21年1月には大手レコード会社・日本コロムビアから1stアルバム『ONE』でメジャーデビューを果たしました」(アイドル誌ライター)
業界内ではかつて、「いばらの道を選んだ」といわれたLove-tune。ジャニーズ事務所を退所することになったきっかけには、17年5月発売の「週刊女性」(主婦と生活社)で報じられた振付師・S氏の“発言”が挙げられる。
「同誌によると、S氏はジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏からの“お達し”として、Jr.たちに『もうお前らはデビューできない』と発言したそう。当然Jr.内は大騒ぎとなり、退所を決めた者も多かったといいます。当時、Love-tuneの面々が直接『デビューできない』と言われたわけではなかったと聞きますが、やはり思うところがあったのでしょう。結果的に当時導入されたばかりの契約書へのサインを全員が拒んで、退所を選んだようです」(芸能記者)
ところが、結果的にその後、同じ“兄組”のSnow Man、SixTONES、Travis Japanが次々にデビューを果たした。
「19年7月にジャニー氏が亡くなり、当時の副社長・メリー喜多川氏も一線を退いたこと、また同9月に滝沢秀明が副社長に就任したことが影響して、ジャニーズ事務所は方針転換し、Jr.ユニットが次々とデビューすることになりました。現・7ORDERメンバーも残留していれば、Love-tuneとしてデビューする未来もあったかもしれません。ジャニーズの大看板を失った彼らは、現在キー局への出演がなかなか厳しい面もあるだけに、今のJr.ユニットのデビューラッシュをどう見ているのかは気になるところです」(テレビ局関係者)
とはいえ、9月22日放送の『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系)に出演した阿部は、ジャニーズを退所したのは「若気の至り」だったものの、「(後悔したことは)ない」と言い切っていた。全“兄組”がデビューを叶えたという事実は、「当時からのファンを喜ばせていることでしょう」(同)との声もあるだけに、各グループのさらなる飛躍に期待したい。