7月13日、音楽特番『音楽の日2024』(TBS系、以下『音楽の日』)が放送され、目玉のひとつである「ダンス企画」が大きな話題となった。フリースタイル形式のバトルでは、Travis Japan・中村海人と、GENERATIONS from EXILE TRIBE(以下、GENERATIONS)の佐野玲於が一触即発の状態に。本番終了後、中村が現場の裏話を明かした。
目次
・『音楽の日』GENERATIONS・佐野玲於に賛否
・Travis Japan・中村海人、ファンに呼びかけ
・佐野玲於、中村海人に敬意表す
・中居正広、Travis Japanにエール
『音楽の日』Travis Japan・中村海人とダンスバトルのGENERATIONS・佐野玲於に賛否
中居正広とTBSアナウンサー・安住紳一郎が総合司会を務めている毎年恒例『音楽の日』。昨年は、ダンス企画で12組のボーイズグループが所属事務所の垣根を越えてコラボレーションし好評を博したが、今年はさらにパワーアップ。
「垣根は越えた!今度はバトルだ!」をテーマに、「グループ対抗ダンスバトル」「1on1ダンスバトル」などのコーナーを設け、GENERATIONS、JO1、INI、&TEAMといったグループのほか、STARTO ENTERTAINMENTからはTravis Japanが2年連続で出演。また、Snow Manの岩本照、佐久間大介、宮舘涼太も初参戦した。
「さらに、女性アーティストから新しい学校のリーダーズ、ME:I、坂道グループ(乃木坂46・櫻坂46・日向坂46)、48グループ(AKB48・SKE48・NMB48・HKT48・NGT48・STU48)も登場。昨年と同じく4人組ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingzのプロデュースのもと、ラストは全18組が集結し、パフォーマンスを行いました」(男性アイドルに詳しい記者)
その中で、SNS上の視聴者が特に盛り上がったのは「1on1ダンスバトル」。各グループからダンスに自信のあるメンバーが出場し、フリースタイル形式でダンスバトルを繰り広げるというセクションだった。
最初の戦いはヒップホップ対決で、GENERATIONS・佐野とTravis Japan・中村がバトル。番組では佐野を「ダンス歴20年 本場LA仕込みのクランパー」、中村を「ヒップホップの本場・アメリカで修行」と紹介した。
なお、「クランパー」とはアメリカ・ロサンゼルスが発祥のダンスジャンルのひとつ、クランプのダンサーを意味する言葉で、クランプは怒りなどの感情を表現する激しいダンスが特徴となっている。
「“ダンスバトル”というテーマに則り、2人は開始前から顔を近づけて威嚇し合っていました。佐野の挑発的な態度を受け、中村が彼の頭に向け、指で銃口を示すようなポーズをとると、佐野は手で中村の頭を勢いよく突き放す一幕も。さらに、佐野はソロダンスの最後に近づいてきた中村の体を片手で押し返していました。一方、中村も負けじと佐野が被っていた帽子をとろうと格闘。初戦からヒリヒリするような展開となったものの、終わってみると両者は熱いハグをして健闘を称えていました」(同)
このバトルについて、ネット上では「佐野玲於、テレビのエンタメとしてはよくなかった。相手がアイドルならなおさら、真顔で相手の頭を突き飛ばすのはやりすぎ」「突き飛ばすのは見ててかわいそうだった」など否定的な意見の一方、「玲於が叩かれるのは意味がわからない」「一般的に見たら攻撃的かもしれないけど、あれが玲於のスタイルだしクランプだし、そもそもダンスのバトルってああいうもの」など擁護する声も上がり、両ファンのみならず一般視聴者の間でも賛否が分かれている。
Travis Japan・中村海人、「玲於くんを称えてほしい」とファンに呼びかけ
なお、番組終了後、Travis Japanはグループのインスタグラムでライブ配信(以下、インスタライブ)を実施。SNS上での批判を目にしたのか、中村は佐野との「1on1ダンスバトル」を振り返り、「マジでいい人」だったと印象を述べた上で、「終わった後もずっとしゃべってたし、ずっと今生のハグをしてた」と、別れを惜しむほどの関係性になったと明かした。
続けて、「クランプって、わりとそういう文化なんだよね。相手に怒りをぶつけて、バンってやるやつ(ダンスのジャンル)なんだけど」「俺はアイドルだし、アーティストだけど、それを気にせずぶつけて来てくれたことが、すごく俺は感謝してて」と、佐野に対する率直な思いを吐露。
この言葉を聞いた宮近海斗が「リスペクトがあったね」と同調すると、中村は「対面するじゃん。なかなか人と目と目を見てさ、“やってやるぞ”っていうのないじゃん。それをぶつけてくれた相手に対して、俺もこれじゃダメだなと」と、覚悟を決めてバトルに臨んだと語った。
そして、ファンへ向けて「玲於くんのあの強さと、俺のバイブスで最高のショーができたし。マジで、みんなに誤解してほしくないのは(佐野は)最高のエンターテイナーなんで」「あれが本当なの。あれが本当(のダンスバトル)だから、そこをびっくりしないでほしいし、逆に俺を称えてくれたように、玲於くんを称えてほしい」「みんなの個人の意見はあるかもしれないけど、それは心にとめておいてほしい。まずは相手へのリスペクトが一番だから」と呼びかけた。
「ちなみに中村は、佐野とのダンスバトルにあたり、今回のダンス企画をプロデュースしたs**t kingz・NOPPOから助言をもらったとか。リハーサルの様子を見て『(佐野が)あそこまで来るなら、海人も帽子とかいっちゃいなよ』と言われたそうで、『アドバイスをいただけて、いけたから。本当にシッキン(s**t kingz)さんにはもう頭上がらんよ』と感謝していました。こうして中村自らがダンス企画の裏側を話したこともあり、SNS上で佐野を責める声は減っていった印象です」(同)
GENERATIONS・佐野玲於、Travis Japan・中村海人は「ダンスを心から愛する人」と敬意表す
一方、佐野も中村をリスペクトしているからこそ、強い意思で本番に臨んだようだ。
というのも、昨年の『音楽の日』終了後、佐野はX(旧Twitter)に「今日とんでもないダンサーみた。音楽の日で。あの方、誰なんだろう。特にあの人。ごめんなさい勉強不足で、、、マジで名前わからない、、、でも、マジでブチかましてた、、、気になる、マジで、、、」(原文ママ、以下同)とポスト。「#TRAVISJAPAN」のハッシュタグをつけていたため、ファンの間で「誰を指しているのか」と注目を集めた。
そして今年の番組放送後、インスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開)に、中村とのツーショット写真をアップ。「昨年のあの日から気になってた 会いたかった方々とついに、、、海人さんありがとうございます、、、リハに本番にご一緒出来て嬉しかったです」「ダンスを心から愛する人でした。次は一緒に練習したいです、、、お願いします」とつづり、「BIG respect」と敬意を表していたのだった。
中居正広、Travis Japanに「負けんじゃねぇ」とエール
ちなみに、Travis Japanはダンス企画の前に自分たちの出番もあり、持ち歌の「LEVEL UP」を披露。その直前、Travis Japanのもとに来た司会の中居から「お前ら(ダンス)バトル出るよな? 負けんじゃねぇぞ!」と、激励のメッセージをもらったそうだ。
前述のインスタライブ内で、川島如恵留が「ブワーってなって。アツい、あれは!」と興奮気味に打ち明けると、ほかのメンバーも「あれズルいよね。俺らの歌唱前で、いつもの『LEVEL UP』よりもちょっと気合入っちゃったよね」(中村)「より一層ね!」(松倉海斗)と声を弾ませていた。
中居といえば、2020年3月末に旧ジャニーズ事務所を退所しているが、ダンス企画で後輩のTravis Japanが力を発揮することを期待していたのだろう。
来年、『音楽の日』で再びダンス企画が実現し、Travis Japanの参加が決まった暁には、今年以上にクオリティの高いパフォーマンスを見せてほしいものだ。