• 日. 12月 22nd, 2024

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TBS『THE TIME,』、放送半年で「民放断トツ最下位」の苦境……安住紳一郎アナ『グッド!モーニング』に太刀打ちできず

 7年半の歴史に幕を下ろしたTBS系朝の生情報番組『あさチャン!』の後を受けて、昨年10月に始まった『THE TIME,』。TBSのスーパーエース・安住紳一郎アナが登板するとあって、放送前から大きな話題を集めたが、それから現在、よくも悪くもネット上では無風のようだ。

 3月24日オンエアの視聴率は、午前5時20分から午前7時までが世帯3.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人1.6%。午前7時台は世帯視聴率3.9%、個人は2.0%となっている。

「裏番組『ZIP!』(日本テレビ系)、『めざましテレビ』(フジテレビ系)、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が世帯7~8%台、個人3~4%台で推移していますから、『THE TIME,』は民放4局で断トツの最下位。一人負けということになります」(芸能ライター)

 さらに深刻なのが、女性ウケがいいと言われている安住アナの起用が結果につながっていないことだという。

「F1(女性20~34歳)、F2(35~49歳)への訴求を見込んで安住アナを投入したのですが、現時点ではその層が全く取れていないとか。つまり、F3(女性50歳以上)しか響いていない。世代の総合的な満足度でいうと、『めざましテレビ』と『ZIP!』に勝てないということなのでしょう。一方、今のメイン視聴者のF3についても、『グッド!モーニング』が圧倒的と言われています。ですから『THE TIME,』が割って入る隙がないんです」(同)

 前番組の『あさチャン!』が低迷のまま終わった原因は、このF1・F2層を開拓できなかったことにあると言われている。それに代わって、名実ともにTBSナンバー1の安住アナを担ぎ出したところで、他局に太刀打ちできていない状況だ。

そもそも、『THE TIME,』は安住アナの良さを生かしきれていないとの意見も聞かれる。

「安住アナの良さは、人との“掛け合い”です。『ぴったんこカン・カン』(同)では泉ピン子など大物ゲストをいなしたり、『新・情報7daysニュースキャスター』(同)ではビートたけしのトークをうまくかわすなど、猛獣の扱いに長けていた。しかし『THE TIME,』ではそれがない。曲者のご意見番タレントを数人置いて、いわゆる“THEワイドショー”仕立てで展開していったほうが、良さが生きるのでは。もちろんそれ系の番組に食傷気味の視聴者もいるでしょうが……。いずれにしても今の番組はピアノの生演奏など、雰囲気も含めて無駄にオシャレすぎます」(放送作家)

 ほかには、こんなウルトラ技の打開策も……。

「ワイドショーや情報番組を普段見ない層を新たに掘り起こすしかないでしょう。こうなったら『ラヴィット!』(TBS系)の枠を拡大して、吸収合併してしまうとか。それぐらい大胆な策を講じないと、なかなか上昇のきっかけがつかめません」(同)

 もちろん、まだ放送開始から半年の若い番組。TBSとしても、『THE TIME,』は長い目で育てる心づもりだろうが、断トツ最下位のままでは悠長なことも言ってられないだろう。
(村上春虎)

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