ジャニーズJr.の7人組ユニット・Travis Japanが、10月28日に“全世界配信リリース”をもって、メジャーデビューすることが明らかになった。彼らは今年3月よりスキルアップのためにアメリカ・ロサンゼルスに留学。この半年間、ダンス大会や人気オーディション番組への出演などさまざまなチャレンジを続けてきたが、こうした活動がCapitol Recordsの担当者の目に留まり、契約に至ったという。近年のジャニーズでは異例スタイルのデビューとあって、賛否両論が噴出している。
Travis Japanは、マイケル・ジャクソンの振付師であるトラヴィス・ペイン氏がメンバーの選考に関わり、2012年7月に結成されたグループ。その後は数名の脱退を経て、川島如恵留、七五三掛龍也、中村海人、宮近海斗、吉澤閑也の5人になったところ、17年11月に松倉海斗、松田元太が加入。現在の7人体制となり、シンクロダンスや高いパフォーマンス力でファンを魅了してきた。
今年3月下旬に渡米し、直後に出場したダンス大会『World of Dance Championship 2022』(ワールド・オブ・ダンスチャンピオンシップ 2022、通称:WOD)の地区予選で3位に。7月の世界大会ではUSA TEAM DIVISIONの4位、世界9位に入るなど、大健闘を見せた。
さらに、同月にはアメリカ・NBCで放送中のオーディション番組『America’s Got Talent』(通称:AGT)に出演し、9月のセミファイナルに出場。そんな中、ユニバーサルミュージック傘下の大手レコードレーベル・Capitol Recordsからの全世界デビューが決定した。日本時間9月29日に契約調印式が行われ、デビュー曲は10月28日に249の国と地域で配信される予定だという。
9月28日にはニュースサイト「文春オンライン」が「《祝》最後の“大人ジャニーズJr.”『TravisJapan』がついにデビューへ!! 『君たちはデビューできない』からの苦節10年と滝沢社長の親心」と題した記事を配信。「Travis Japanはアメリカで先行デビューした後、逆輸入という形で日本デビューする予定です」と伝えており、アメリカではCapitol Records、国内はユニバーサルミュージックを介してCDをリリースするとスクープした。
「『文春』の記事が出たことで、ネット上のジャニーズファンは大騒ぎになりました。ジャニーズ事務所からの正式発表に期待していたところ、翌29日に“Travis Japan全世界デビュー”と報じられたんです。こうした流れに、Travis Japanファンの中には『本人たちの口からデビュー発表が聞きたかった。でも、そもそも彼らは日本にいないし……』『アメリカでデビュー発表できたのはうれしいけど、本音を言えば日本に帰って来てから、ファンの前で発表してほしかった』と嘆く声も上がっています」(ジャニーズに詳しい記者)
一方で、熱心なファンはここ数日にわたるメンバーの様子から、「水面下で何か動いていそう」と予兆を感じていたようだ。特に、公式携帯サイト・Johnny's webのグループ連載「とらまる 僕ら虎の子、ひのまるしょって」の内容から、メンバーの異変を感じ取っていたのだ。
「9月20日に吉澤が『昨日はハードな日だった』とつづったほか、22日に松田が『意外とバタバタしてた』と書き、25日には吉澤が『今日からちょっとダイエットを開始しようとしてます』と宣言。28日には、渡米後もずっと髪の毛を切らずに伸ばし続けていた中村が『髪切った』と報告していました。ファンは、こういった些細な言葉や出来事に注目して、『バタバタしてたってことは、イレギュラーな仕事が入ってそう』『レコーディングしてたっぽい感じ』『異様に忙しそう。ちょっと期待してしまう』『まだ言えないだけで水面下ではいろいろあるのでは』『みんなやけにそわそわしてるな。29日に何かあるのかな?』と察知していたんです」(同)
そして、デビュー発表当日の29日に更新したブログで、川島は「本当に急遽決まって知らされてビッグサプライズだった事だったから、準備に大忙しだったんだ!」と打ち明けた。多忙により最近のブログが淡白になっているとの自覚もあり、ファンに対して申し訳なさを感じながらも書いていたそうだ。
なお、従来のジャニーズグループはCDをリリースし、デビューするといった流れが定番となっているだけに、“配信デビュー”にもさまざまな反応が寄せられている。例えば、「シングルをゲットしてお祝いしたかった」「国内でのCDデビューが王道で一番よかった。シングルはデビュー日に欲しい」「配信デビューはありがたいけど、デビュー曲はCDとして手元に残る形で欲しかった」「あとからCD化するのかもしれないけど、配信は違うんだよな~」と残念がるコメントが続出。
しかし、「トラジャなら、従来の枠にとらわれない偉業を成し遂げてくれると信じてた! ジャニーズ初の全世界配信デビューは素直にうれしい」「今は音楽ストリーミングが主流だから、このデビューは時代に合ってると思う」と好意的な意見も見受けられる。
デビューの判明の流れや、その手法が波紋を呼んでいるTravis Japan。現時点で、今後の活動について不明瞭な点もあり、「トラジャは日本には帰ってくるの? 活動拠点がアメリカだったら悲しい……」「トラジャ不足だから、そろそろ日本に帰ってきてほしい」「日本でコンサートしてくれるのをずっと待ってる!」と帰国を願う声も高まっている。
果たして、これからTravis Japanはどんな活躍を見せてくれるのだろうか?