【サイゾーオンラインより】
11人組グローバルボーイズグループ・INIのニューシングル「THE WINTER MAGIC」が、11月18日付の「オリコンデイリー シングルランキング」で首位に初登場。自身初の初日50万枚(ハーフミリオン)超えを達成した。前作の売り上げを大幅に上回る勢いを見せている背景には、ファンの並々ならぬ思いが込められているようだ。
INI、最新シングルが初日66.8万枚! 前作の初週売上を上回る
INIは、韓国発のサバイバルオーディション番組の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』(2019年にGYAO!、TBS系にて配信・放送)から生まれた11人組グローバルボーイズグループ・JO1(20年3月デビュー)に続き、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(21年に配信・放送)を経て誕生したグループ。21年11月3日に1stシングル「A」をリリースし、初週に50.8万枚(オリコン調べ、以下同)を売り上げる華々しいスタートを切った。
そして、8枚目のシングルとなる「THE WINTER MAGIC」(25年11月19日発売)は、「Present ver.」「Cake ver.」(CD+DVD)、「Holiday ver.」(CDのみ)に加え、INI OFFICIAL STORE限定商品の「Sweet ver.」をリリース。「Sweet ver.」は「RIHITO Ver.」「TAKUMI Ver.」など、各メンバーの名前がついたバージョンが11枚あり、前出の3種を含めて全14形態で発売された。
INI公式サイトによると、今作には応募抽選券(シリアルナンバー)特典がついており、来年1月28日に東京都内で開催されるイベント『NEW YEAR SHOWCASE「WISH U MINE!~新年に贈るINIからのPresent~』の招待(約1,850名を予定)や、オンライン生配信視聴(応募者全員視聴可能)の権利が与えられるという。
ほかにも、メンバー全員とのオリジナルグリーティングカードサイン会(合計64名)、個別オフラインサイン会(合計660名)、個別オフラインロングトーク会(合計660名)、個別オフライントーク会(合計6,600名)、個別オンラインサイン会(合計330名)、個別オンライントーク会(合計3,300名)といった応募特典も用意されている。
さらに、ランダム封入のトレーディングカードなども付いているが、対象店舗で購入するとプレゼントがもらえる「チェーン別先着特典」も実施。これらの付属品や応募特典を狙っているファンは、複数枚の購入が必須だろう。
なお、イベントやサイン会は応募抽選券に記載のシリアルナンバー1つにつき1回のみ申し込み可能だが、応募回数の制限はなく、「シリアルナンバーの数だけご応募いただけます」(原文ママ、以下同)とのこと。応募期間は、1回目が11月18日午前11時~30日午後11時59分までで、2回目は同24日11時~30日午後11時59分となっている。
そんな「THE WINTER MAGIC」は、発売初日に66万7983枚を売り上げて「オリコンデイリー シングルランキング」で1位を獲得。2日目(11月19日付)は4万2623枚、3日目(同20日付)は8万3092枚、4日目(同21日付)は4万2329枚で、22日時点で累計83万6027枚を記録している。前作「THE VIEW」(昨年10月発売)の初週は63.1万枚であり、「THE WINTER MAGIC」は初日の段階でこの数字を上回った。
「INIのファン(通称・MINI)は、今年の大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』をめぐって、悔しい思いを経験したばかり。SNS上では『INIにミリオン(100万枚)をプレゼントして、少しでも喜ばせてあげたい』『「紅白」の発表があってから、追加でCDを買った』といった書き込みも散見されます」(芸能ライター・阿部ベア氏)
INI、『第76回NHK紅白歌合戦』出場ならず……LAPONE勢は“全滅”
INIが所属するLAPONEエンタテインメントからは、先輩グループであるJO1が22年の『第73回NHK紅白歌合戦』に初出場し、昨年まで3年連続で出演を果たしていた。さらに、LAPONEエンタテインメントのガールズグループ部門「株式会社LAPONE GIRLS」からデビューした11人組・ME:Iも、デビュー1年目にして昨年の『第75回NHK紅白歌合戦』に初参加。INIはCDでハーフミリオンを連発するほど売れていたにもかかわらず、デビューしたばかりのME:Iに先を越される形となった。
「しかし、今年の『紅白』はいよいよINIに白羽の矢が立つのではないかと、期待の声が上がっていました。というのも、JO1に関しては過去にオンラインカジノを利用したとして、鶴房汐恩が単純賭博容疑で書類送検されたことが6月に判明(のちに略式起訴され、現在は活動休止中)。また、10月15日には『週刊文春』(文藝春秋)のスクープでJO1・大平祥生が一般女性、ME:IのSHIZUKUと二股交際していたことが明らかに。この影響かLAPONEサイドは同日、大平とSHIZUKUの活動休止をそれぞれ発表しました。INIは目立つスキャンダルもなかったのですが……」(前出・同)
今年の『紅白』の出場歌手は11月14日に明らかになり、JO1とME:Iは落選。また、ファンや業界内外でも初出場が予想されていたINIは抜てきされず、LAPONE勢は“全滅”となった。
そんな中、INIは19日に都内某所で『INI WINTER SINGLE「THE WINTER MAGIC」リリース記念イベント』を開催。イベント中に発売初日の売り上げが発表され、メンバーは66.8万枚という記録に大喜びしていたという。
ニュースサイト「ORICON NEWS」(同日配信)の記事によると、メンバーの尾崎匠海からは「やっぱりMINI(ファンネーム)の皆さんに見せてあげたい景色もあった」と、『紅白』を連想させるような発言も飛び出したとか。
こうしたメンバーのコメントを受けて、SNS上のファンは「INIが『紅白』に出たい理由って、MINIに『紅白』の景色を見せてあげたいからってこと? あまりにも愛が大きすぎる」「『見せてあげたい景色もあった』って、こっちが言いたい言葉だよ……」などと感激。メンバーの頑張りや、ファンへの思いに応えたいからこそ、CDを買って応援しようと意気込んでいるようだ。
なお、全国の調査協力店からの売上データを集計し、推定売上枚数を算出しているオリコンとは異なり、「CDセールス」「ダウンロード」「ストリーミング再生数」「ラジオの放送回数」「動画再生数」「カラオケ歌唱回数」など、複数の指標を合算して集計しているBillboard JAPANの場合、「THE WINTER MAGIC」はフラゲ日(フライングゲット)で93万2,368枚をマークしたという(SoundScan JapanによるCDシングル売り上げレポート)。
そして、21日公開の記事によれば、同17日~20日の集計で「1,117,138枚を売り上げて、ミリオンを突破した」そうだ。INIにとって100万枚超えは初の高記録で、「アルバムにおいても達成作品はまだ無いため、『THE WINTER MAGIC』がINIにとって初めてミリオンを突破したCD作品」とのことだった。
こうして過去最高の初動となった「THE WINTER MAGIC」。オリコンでのミリオン達成まで約20万枚となったが、果たして週間ランキング発表までにどれだけ売り上げを伸ばせるだろうか?