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井口昇ワールドのヒロイン集結! 商業映画では描けない禁断の世界『異端の純愛』

 個性の強い映画監督たちの中でも、より際立った異能ぶりで知られているのが井口昇監督だ。劇団「大人計画」の役者として活動する一方、自主映画『クルシメさん』(98)や『恋する幼虫』(03)はレイトショーで注目を集めた。米国のビデオメーカーの依頼を受けて撮り上げた『片腕マシンガール』(07)は、ガールズアクションものの大ブームを呼ぶことになった。  昭和特撮ドラマの世界をリブートした… 続きを読む ...

進化系ヘイトクライムを体感する92分間! 社会派スリラー『ソフト/クワイエット』

 ヘイトクライム(偏見や差別に基づく犯罪)を題材にした作品は、ホラー映画『ゲット・アウト』(17)や実録映画『SKIN スキン』(19)など、現代社会の病巣をあぶり出した注目作が多い。女性監督であるベス・デ・アラウージョ監督の長編デビュー作となる『ソフト/クワイエット』(原題『Soft & Quiet』)も、その一本に数えることができる。小さな町で暮らす女性教師や主婦たちが、密かにヘ… 続きを読む ...

電線愛好家・石山蓮華、推し=好きなものとつながり続けるために

 俳優、文筆家であり、電線愛好家としても知られる石山蓮華さん。この4月からは、10年以上続いたTBSラジオ『たまむすび』の後継番組『こねくと』のメインパーソナリティにも就任し、石山さんのオタクな偏愛的トークも話題を集めています。著作続きを読む

憎しみ合いながら、母と娘はなぜ同居するのか? 映画『同じ下着を着るふたりの女』

 なんとも意味深なタイトルではないか。同じ下着を共有する女たちとは、どんな関係なのだろうか。韓国映画『同じ下着を着るふたりの女』を観ると、“ふたりの女”とは同居中の母と娘であることがすぐに分かる。しかし、母と娘の関係性は、愛情や憎悪といった言葉で簡単に割り切れるものではないらしい。父と息子とは大きく異なる母娘関係を、本作で長編デビューを果たしたキム・セイン監督は繊細かつ生々しく描き出してみせ… 続きを読む ...

ジャニーズファンが避けてきた「ジャニー氏の性加害」問題――研究者に“向き合い方”を聞いた

ジェンダーや人権をテーマに取材をするライター・雪代すみれさんが、アイドルに関する“モヤモヤ”を専門家にぶつける連載「アイドルオタクのモヤモヤ」。今回のテーマは、「ジャニー喜多川氏の性加害報道をジャニーズファンとしてどう受け止めるか」です。 ▼「男性ジャニーズファンの苦脳」についてお聞きした【前編】はこちら  今年3月、BBC(イギリスの公共放送局)がジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏の性虐待問題を追及・告発するドキュメント番組『 The Secret Scandal of J-Pop(邦題:...

岡田准一に「かわいい」と言えない――男性ジャニーズファンの苦脳を研究者に聞いた

ジェンダーや人権をテーマに取材をするライター・雪代すみれさんが、アイドルに関する“モヤモヤ”を専門家にぶつける連載「アイドルオタクのモヤモヤ」。今回のテーマは、「男性ジャニーズファンの苦悩」についてです。  ファンの大多数が女性であるジャニーズアイドル。珍しい存在である男性のジャニーズファンは、コンサートでアイドルから積極的にファンサをもらえることもしばしば。そんな男性アイドルファンをうらやましがったり、男性ファンをありがたがるアイドルにモヤモヤするという女性ファンも少なくない。一方で、男性が男性を...

役所広司&菅田将暉共演『銀河鉄道の父』 宮沢賢治はリアル“でくのぼう”だった?

 視点を変えることで、それまでとは違った歴史や人物像が浮かび上がってくる。作家・門井慶喜の直木賞受賞作『銀河鉄道の父』(講談社)は、童話作家・詩人として著名な宮沢賢治の生涯を、父親の視点から描いたユニークな作品だ。「純朴な人」というイメージの強かった宮沢賢治だが、父・政次郎にしてみれば、家業を手伝うことなく浪費ばかりする放蕩息子だった。だが、そんなダメ息子のことが、政次郎は愛おしくて仕方なか… 続きを読む ...

『報ステ』元プロデューサーが撮った初の劇場映画 カジノに反対する男の生き様ドキュメンタリー

 鶴田浩二や高倉健が主演した、往年の任侠映画を観たような面白さがある。テレビ朝日の看板番組『報道ステーション』のチーフプロデューサーを務めた松原文枝さんの初監督作『ハマのドン』が、5月5日(金)より劇場公開される。  主人公は横浜政財界の顔役であり、「ハマのドン」の異名を持つ「藤木企業」会長の藤木幸男(取材時91歳)。歴代の総理たちと親交を持ち、横浜を地盤にしている菅義偉総理(… 続きを読む ...

日テレが縦読みマンガと縦型ドラマに参入したワケ 「スマホ以降」のテレビビジネス

 2015年。スマートフォンの普及率が5割を超えた(※NTTドコモ モバイル社会研究所調べ)とされたこの年、Netflixが日本に進出し、在京民放キー局5社を中心としてTVerが始まった。この10年ほどでメディアを取り巻く環境は「激動」といっていいほど大きく変わっていっているわけだが、それは当然テレビ局も同じ。そうした背景から、配信限定コンテンツの制作からメタバース展開にいたるまで、これまで… 続きを読む ...

ジャニーズはファンをバカにしている――経営コンサルタントが、性虐待問題めぐる“不祥事対応”を考察

 今年3月、英国の公共放送・BBCが、2019年に亡くなったジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏の“性虐待”の実態を取り上げたドキュメンタリー『The Secret Scandal of J-Pop(邦題:J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル)』をオンエア。同番組は、過去に民事裁判で“認定”されながらも、国内では長年うわさレベルに留まっていた未成年のジャニーズJr.に対するジャニー氏の性的搾取を追及・告発した。  そんな英国からの糾弾に続くように、ジャニー氏の性虐待報道の急先鋒である「週刊...